東京電力福島第一原子力発電所で事故から7か月がたった現場の映像が公開され、散乱するがれきが減り、仮設の防潮堤や処理した汚染水を保管するタンクの設置が進んでいる様子が確認できます。
映像は、今月12日に東京電力の社員が福島第一原発の構内を車で移動しながらおよそ1時間にわたり撮影しました。復旧作業が続く現場は、事故から7か月がたち、道路やその周辺のがれきが少なくなっていて、海岸沿いには、石の入った金網を積み上げた仮設の防潮堤が設置されるなど作業が進んでいる様子が確認できます。その一方で、構内の南側にある3号機や4号機の周辺の建物は、津波や爆発の影響で壁が壊れたり、窓が割れたりしたままで、今なお震災の爪痕を残しています。敷地の西側の森林を伐採して作った場所には、1基当たり100トンの水が入る青色のタンクがずらりと並び、この中には高濃度の汚染水を処理したあとに出る塩分濃度の高い水が保管されるということです。今回の映像は、昼休み中に撮影されたため、作業員の姿はほとんど映っていませんが、東京電力によりますと、平日であれば、毎日3000人ほどの人が復旧作業に当たっているということです。