名古屋市の市営住宅で22日朝、中学2年生の14歳の少年が胸を蹴られて死亡し、警察は、自宅に一緒にいた母親の知り合いの男を逮捕して詳しいいきさつを捜査するとともに、これまでにも暴行を繰り返していたかどうかについても調べることにしています。
22日午前6時40分ごろ、名古屋市名東区の市営住宅で、「子どもが倒れている」と母親から消防に通報があり、この家に住む中学2年生の服部昌己さん(14)が病院に運ばれましたが、胸を強く打っていて、まもなく死亡しました。警察が母親の知り合いで、自宅に一緒にいた名古屋市守山区の会社員、酒井秀志容疑者(37)から事情を聞いたところ、「勉強する約束を守らず、うそをついたので胸の辺りを何回か蹴った」などと暴行を認めたため、傷害の疑いで逮捕しました。警察の調べによりますと、死亡した少年は、母親と2人暮らしで、酒井容疑者はこの家によく出入りしていたということです。警察は、今後、傷害致死に容疑を切り替えて、詳しい経緯を捜査するとともに、これまでにも暴行を繰り返していたかどうかについても調べることにしています。事件を受けて名古屋市児童福祉センターが会見し、死亡した少年が以前も暴力を受けていたことを把握していたと明らかにしたうえで、「死亡したことを踏まえると十分な対応ではなかった」としていて、今後、検証を行う方針です。