元役員殺害指示か暴力団幹部逮捕

10月20日 13時36分

５年前、東京・港区の路上で不動産管理会社の元役員の男性が刃物で刺されて殺害された事件で、警視庁は、実行犯に殺害を指示したとして暴力団幹部の男を殺人の疑いで逮捕しました。この事件を巡っては、実行犯とみられる男がタイで殺害されていて、警視庁は、幹部がこの事件にも関わっていた疑いがあるとみて調べています。

逮捕されたのは、山口組系暴力団幹部、松本英也容疑者（５２）です。この事件は、５年前の平成１８年３月、東京・港区北青山の路上で不動産管理会社の元役員野崎和興さん（当時５８歳）が背中や腰を刃物で刺されて殺害されたもので、松本容疑者は、配下の組員に犯行を指示したとして殺人の疑いが持たれています。当時、松本容疑者が所属する暴力団は、東京・渋谷区の雑居ビルの所有権を巡って野崎さんが勤めていた会社とトラブルになっていて、警視庁が運転手役だった暴力団組員の男を逮捕して調べたところ、松本容疑者の関与が浮かんだということです。この事件を巡っては、実行犯の１人とみられる元組員の男がことし４月にタイで殺害されていて、警視庁は、この事件にも松本容疑者が関与している疑いがあるとみて調べを進めています。