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'11/10/22

県信組・両備の合併1年延期



 来年2月に合併を予定していた広島県信用組合(広島市中区)と両備信用組合(府中市)は21日、合併を1年延期すると発表した。両信組で異なる退職金制度や取引先の格付け業務などの一本化に、想定より時間がかかるとしている。

 両信組によると、退職給付制度と給与体系の統一が難航している。退職給付制度は広島県信組が厚生年金基金、両備信組が信託銀行を利用しており、9月からコンサルタント会社に委託し、共通の制度構築に着手した。だが制度統一までにさらに1年ほど必要になるとの見通しが分かった。

 さらに取引先の格付け基準や不動産担保の管理などの金融業務を共通化するのにも、想定以上に時間がかかるとしている。

 両信組は、経営基盤の強化を目的に今年4月に合併基本協定に調印。新信組名を「広島県信用組合」として本店を広島県信組の本店に置くことを決めていた。

【写真説明】合併延期について会見で説明する広島県信組の吉田貞之理事長(左)と両備信組の内海正之理事長




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