放射線量が周りより高いホットスポットがあれば連絡を――。こんな通報窓口を設けて線量の測定や除染を支援すると、政府は21日発表した。首都圏で市民によるホットスポットの報告が相次いでいることから、市民や自治体からの発見に対応する。すでに支援の取り組みがある福島県を除く全地域を対象にする。
文部科学省内に24日から年末まで設置する。ホットスポットの目安は、地表1メートルの高さの放射線量が周辺より毎時1マイクロシーベルト以上高い地点。東京都新宿区の場合、現在は0.056マイクロシーベルトなので、1.056マイクロシーベルト以上あれば連絡することになる。
文科省の測定のガイドラインでは、地表1メートルの高さで測定開始から30秒後に示した数値を読み取ることなどを勧めている。発見者らが側溝の泥や落ち葉の除去、樹木の枝切りなど簡単な除染をしても効果がない場合、自治体と連携して現場を検証。必要に応じて環境省や内閣府に連絡して除染を支援する。
窓口は文科省原子力災害対策支援本部特別測定班03・5253・4111(内線4630、4631)、午前9時半〜午後6時15分。ガイドラインはウェブサイトに掲載される。