政府は21日、２０１１年度第３次補正予算案の閣議決定を受け国債発行計画を改定し、個人向け復興債を１兆５千億円発行する方針を決めた。復興債の発行総額は11兆５５００億円で、借換債を含む11年度の国債発行総額は１８１兆６７２２億円と過去最大に膨らむ。

　安住淳財務相は21日の閣議後記者会見で「広く国民から（復興に）ご協力いただけるよう個人向け復興債を発行する。ぜひ、ご購入いただければありがたい」と述べ、購入者全員に財務相名の感謝状を贈る考えを示した。

　３次補正予算案と復興財源確保法案の成立後に発行する個人向け国債は、すべて復興債に切り替える方針だ。

　復興債の内訳は、個人向け国債を除き、期間１年が５兆円、２年が４兆６５００億円、５年が４千億円の予定だ。