ＮＨＫ金沢放送局に血痕タオル、強殺被告私物か

　石川県の海岸で今年２月、金沢市の主婦福田春奈さん（当時２７歳）の遺体が見つかった事件で、強盗殺人などの罪で起訴されたＮＨＫ金沢放送局の元外部委託カメラマン若生康貴被告（３６）が職場にしていたＮＨＫ金沢放送局（金沢市大手町）内から、血痕のようなものが付着したタオルが見つかり、石川県警が同局から任意提出を受けていたことが分かった。

　県警は若生被告の持ち物とみており、福田さんの血痕の可能性もあるとみて、近くＤＮＡ型鑑定を行う。

　捜査関係者によると、任意提出を受けたのは、血のようなものが付いたタオルのほか、手袋など十数点。日頃使わない機材などが置かれた部屋の隅に置いてあったという。同局の職員が２０日昼頃に見つけ、通報した。

　若生被告は以前、この部屋に出入りしていたといい、県警は、同局職員らの話などから、タオルなどは若生被告の私物とみている。事件発覚後、県警は同局を捜索したが、その際、この場所は調べていなかった。