現金や貴金属などを盗む空き巣をくり返していたなどとして、中国人の男女50人あまりの窃盗グループが摘発され、警察は、被害は全国の13の都府県で少なくとも6億円に上るとみて調べています。
摘発されたのは、いずれも中国・福建省出身の中国人の男女でつくる窃盗グループで、現金や貴金属などを盗む空き巣を繰り返していたなどとして、これまでに51人が逮捕され、リーダーとみられる28歳の男はすでに懲役5年の実刑判決を受けています。グループのメンバーのうち、今月1日に千葉県我孫子市の住宅に侵入し、ノートパソコン2台を盗んだとして逮捕された中国人の専門学校生、陳弟弟容疑者(22)は、警察の調べに対し、「1回1万5000円の報酬で、仲間が盗むのを手伝った」と供述しているということです。警察によりますと、グループは盗んだ品物を現金に換え、いわゆる地下銀行を通じて中国に違法に送金していたとみられるということです。警察はグループが全国の13の都府県で空き巣をくり返し、被害はこの3年間で、少なくとも6億円に上るとみて調べています。