柏市の空き地から、1時間あたり最大で57点5マイクロシーベルトの高い放射線量が検出されました。数値が異常に高いため、柏市は、原子力発電所の事故の影響とは考えにくいとしており、原因を調べることにしています。
柏市によりますと、今月18日、柏市根戸の住宅や工場が立ち並ぶ地域の空き地で、高い放射線量が検出されたという連絡を住民から受けたため、専門機関に依頼して調べた結果、1時間あたり最大で、地表でおよそ20マイクロシーベルト、地面を20センチほど掘り下げた地中で57点5マイクロシーベルトの高い放射線量が検出されたということです。その後、現場にシートをかぶせてから砂でおおい、あらためて地表付近で計測したところ、放射線量は0点45マイクロシーベルト以下まで下がったということです。柏市は、半径3メートル以内を立入禁止にして、近く現場の土を取り除くことにしていますが、検出された数値が異常に高く、地表よりも地中の方が数値が高いことから、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響とは考えにくいとしており、文部科学省と連携して原因を調べることにしています。現場の空き地は市の所有地で、10年ほど前まで市営住宅などが建てられていたということです。