大地震が多発する千島海溝近くの北方領土で、過去約3千年間に少なくとも色丹島へ6回、国後島に3回の大津波が押し寄せた可能性を示す砂層を、北海道大大学院理学研究院の西村裕一助教(地震学)らが確認していたことが8日、分かった。色丹島の1回は17世紀初頭と推定され、北海道東部で痕跡が確認されている高さ約20メートルの巨大津波と同時期に当たる。
北方領土で日本の研究者が古地震や古津波の調査を行ったのは初。
道東の巨大津波は、過去300~500年おきに発生し国の中央防災会議が被害想定の対象とした十勝沖、根室沖の2連動型地震が原因とされるが、17世紀初頭の震源域はさらに東の色丹島沖へ広がっていた可能性があり、論議を呼びそうだ。
西村助教は「北海道の巨大津波と同時なのか、時間差があったのかは分からない。千島海溝の地震で被害を受ける北海道や三陸の防災体制を考えるためには、この地域の地震の震源域や連動性の調査が不可欠。北方領土全域での調査が望まれる」と話した。
2007年度から5カ年計画で、北方四島との「ビザなし交流」を利用して実施。色丹島では泥炭地3地点を掘削し、地表から約3メートルの深さで、津波堆積物とみられる砂層をそれぞれ確認した。年代の指標となる火山灰層との位置関係から、過去3千年間に6回以上の津波があったと推測。17世紀初頭とみられる層は、島北東部で1694年の駒ケ岳(北海道)噴火による火山灰層の少し下から見つかった。
大津波、北海道大
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