東京電力福島第一原発に投入された国産初の災害救助ロボット「Quince(クインス)」が20日、2号機の原子炉建屋内で動けなくなった。建屋内で放射線量を測定し、建屋の様子の撮影などをして帰還する途中に3階部分で停止し、その後通信が途絶えた。
クインスは千葉工業大、東北大などが開発。戦車のような無限軌道を持ち遠隔操作で動く。真っ暗ながれきの中を進み、急勾配の階段を上ることができる。これまで原子炉建屋内の放射線量測定などで成果をあげてきた。
今後、専門家の助言を聞いた上で復旧を目指すが、それでも動かない場合は、作業員が手作業で回収することになるという。重さは約26キロ。