二匹目のドジョウ 『死亡の塔』
|
(c) 1980 Seasonal Film Corporation. All Rights Reserved 『ブルース・リー 死亡の塔』(1980・香港)
死亡塔(シ・ワン・タ)
GAME OF DEATH II/TOWER OF DEATH 1980年に降って湧いたように登場した 本作はブルース・リーの未公開フィルムを 散りばめられたミステリアスなクンフー映画として 宣伝されたが、蓋を開けてみると 『燃えよドラゴン』(1973・WB)の国際版には 無かったシーンを付け足されたインチキ的な映画と判明。 それでも東映が2週間だけ上映したロードショーにはファンが 詰め駆けたが、ブルース・リーのシーンが終わると すぐに劇場から出て行く「珍事」が発生した。 ブルース・リーのファンにはこの作品は「別物」と認識する人も多いと聞く。
使われたのは『燃えよドラゴン』から高僧(郝履仁)との会話シーン、 氾の要塞での自室シーンなど約3分ほど。 また日本公開版『死亡遊戯』(1977)では使われなかった 温室での決闘シーンがDVDバージョンには挿入されている。 本当のブルース・リーの葬儀の映像が使われていて
エンド・クレジットでは香港版『死亡遊戯』のタイトルバックが使用された。
逆にDVDでは使われていないが、東映が独自に作って入れた主題歌 「アローン・イン・ザ・ナイト」が劇場公開版のオープニングに入っていた。 テコンドーの高手武打星 黄正利だ! (c) 1980 Seasonal Film Corporation. All Rights Reserved
郝履仁と李小龍 (c) 1980 Seasonal Film Corporation. All Rights Reserved
このオッサンは『酔拳』の食堂の用心棒を演じていたね
楊成五です なんちゅうチープなコスチュームだ!(c) 1980 Seasonal Film Corporation. All Rights Reserved
唐龍と黄正利の一騎打ち (c) 1980 Seasonal Film Corporation. All Rights Reserved
日本版『死亡遊戯』に無かった唐龍と卡薩伐の温室での決闘シーン
観客サービス?金髪ネーチャンのヘア・ヌード ミランダ・オースティンが演じた。
実質的な主演は唐龍 (c) 1980 Seasonal Film Corporation. All Rights Reserved
主演は『死亡遊戯』でもブルース・リーのダブルを演じていた唐龍。 そしてジャッキー・チェン映画でもお馴染みの黄正利や喬宏。 製作はレイモンド・チョウ(鄒文懐) 監督は『帰ってきたドラゴン』の呉思遠がメガホンを取り、日本ロケも行っている。 武術指導は『ドランクモンキー酔拳』の監督でもある袁和平が担当。 香港版や日本版は前出のブルース・リーのカットが入っていたが
韓国版のみブルース・リーの場面は全てカットされ 唐龍が主演のクンフー映画に仕上がっている。 思遠影業有限公司 シーズナル・フィルム製作 嘉禾電影(ゴールデン・ハーヴェスト) 監督: 呉思遠 ウン・シー・ユアン
製作: 鄒文懐 レイモンド・チョウ スタント・コーディネーター 袁和平 ユアン・ウー・ピン 李小龍 ブルース・リー
黄正利 ウォン・チェン・リー 唐龍 タン・ロン 路易士 ロイ・ホラン 喬宏 ロイ・チャオ 郝履仁 ホー・リー・ヤン 卡薩伐 カサノヴァ・ウォン 元 彪 ユン・ピョウ 楊成五 タイガー・ヤン
ミランダ・オースティン(エンジェル役=全裸ネーチャン)
イーストマンカラー シネマスコープサイズ(1:2.35) 86分 広東語・北京語・英語 モノラル 日本語字幕:宍戸正 東映配給
|