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写眼  見据える先はロンドン


鍛え上げた体で、力強くバーベルを持ち上げる重量挙げの太田和臣。額に汗をにじませ、自分の姿を真っすぐに見つめた(12日、北九州市の九州国際大で)
山口国体で、レースを前に集中力を高める江里口匡史。視線の先にロンドン五輪を見据える(8日、山口市の維新百年記念公園陸上競技場で)

鋭い目で前を追い、勝負を仕掛ける上野みなみ(15日、静岡県伊豆市での自転車・全日本選手権トラックで)

卓球の石川佳純。山口国体では、地元の熱い視線を背に戦った(8日、山口県萩市の萩市民体育館で)

男子選手顔負けの力強い矢を放つ早川漣(14日、長崎県佐世保市の佐世保商業高で)

 獲物を捉えたような鋭い目――。それぞれの視線の先に、2012年ロンドン五輪がある。

 1メートル83、148キロの巨漢がバーベルをしならせる。重量挙げ105キロ超級の太田和臣(25)(九州国際大職)は、6月の全日本選手権でトータル405キロの日本新記録を達成。11月の世界選手権(パリ)、来年の全日本選手権と、ロンドンへのハードルは続く。

 一晩で日本酒の一升瓶を空にする豪快さと、伸びた爪が気になって仕方がない繊細さ。趣味は漫画やテレビゲーム。メンタルトレーニングの先生に「ちびっ子がそのままやっている」と言われた。英国は、亡くなった父方の祖父の祖国。会ったことはないが、「どんな国か、見ておきたい」との思いも芽生えた。

 鹿屋体育大自転車競技部の上野(うわの)みなみ(20)は、トラック世界選手権ポイントレースで4位の実力者。全日本選手権には3000メートル団体追い抜きに強化チームで出場して制したが、団体はまだ不慣れで、「世界で納得できる走りができるよう、実力を高めたい」。1年先輩で短距離種目の前田佳代乃(20)とともに、初の五輪へ向けて挑戦の日々だ。

 熊本県出身で陸上男子100メートルの江里口匡史(22)(大阪ガス)は、山口国体でロンドン五輪参加標準記録Aを突破する10秒14をマーク。「戦う姿勢と自分の色を出し、存在感を示したい」

 韓国から帰化したアーチェリーの早川(れん)(24)(長崎・佐世保商高職)は、すでに五輪の切符を手にしている。「日本でも韓国でもなく、自分のために金メダルを目指す」

 卓球では、山口市出身の石川佳純(18)(全農)が出場する。九州・山口から、夢の舞台へ。若きアスリートたちが羽ばたこうとしている。

写真・貞末ヒトミ 泉祥平、文・船山徹


2011年10月21日  読売新聞)
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