北朝鮮追従者は「人格障害」、専門家が指摘

　金日成（キム・イルソン）、金正日（キム・ジョンイル）、金正恩（キム・ジョンウン）と続く三代世襲王朝を打ち立てようする見せかけの共産主義政権、2万人に達する脱北者が「地獄」と証言する北朝鮮の体制を、称賛する人々がいる。インターネットに北朝鮮を支持するサイトを開設した疑いで、警察の捜査線上に浮上した人物は70人以上に達する。

　年俸1億4000万ウォン（約940万円）を稼ぐ勤続20年のベテラン機長、兵務庁の職員、弁護士、教諭など社会的地位の高い職業に就いている彼らは、果たしてどんな人物なのか。北朝鮮を称賛する人々の実像に迫った。

■北の実情を信じず

　警察の保安局関係者は「インターネットで北朝鮮追従活動をしている人々の一部は、社会が混乱状態に陥った場合、（ネット上だけでなく）現実社会でも実際に北朝鮮の指示に従って動く可能性が高い。今回捜査している約70人も単なる好奇心や遊び心ではなく、北朝鮮の体制を心から称賛している人たちと判明した」と指摘した。

　専門家によると、こうした人々は社会に不満を抱いており、ニュースで報じられる北朝鮮の実情を信じていないという。現体制と政府を信じないため、メディアによって伝えられる北朝鮮の実情も政治的目的のために捏造（ねつぞう）された現実だと決め付けているのだ。