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倉敷市発注工事巡り、暴力団組長ら逮捕

2011年10月21日

■業者を恐喝未遂容疑

 倉敷市発注の下水道工事の下請けに参入した業者から現金を脅しとろうとしたとして、県警組織犯罪対策2課は20日、山口組系暴力団「藤健興業」組長の黒田裕之(48)=同市福井=ら3容疑者を恐喝未遂の疑いで逮捕し、発表した。3人の認否について、県警は「捜査に支障がある」として明らかにしていない。

 ほかに逮捕されたのは、藤健興業の上部組織「熊本組」幹部の窪清文(47)と、無職の千田広行(56)=競争入札妨害(談合)罪などで公判中=の2容疑者。

 県警によると、3人は共謀して2009年10月下旬ごろ、倉敷市発注の下水道工事の下請けに参入した岡山市の建設会社の男性社長に「地元対策費はどうするつもりでえ。なめとるんか」などと言って、現金を脅しとろうとした疑いがある。男性社長が拒否したため未遂だった。

 市発注の下水道工事を巡る一連の談合事件の捜査で発覚した。県警は談合に暴力団が関与していたとみて調べていた。

 また県警は20日、暴力団員であることを隠して通帳などをだまし取ったとして、藤健興業幹部の許信行(34)と、組員の武智裕也(23)の2容疑者も詐欺容疑で逮捕した。

 2人はそれぞれ、「暴力団排除条項」で暴力団員の口座開設を禁止している倉敷市内の金融機関で暴力団員であることを隠して開設を申し込み、通帳とキャッシュカード1枚をだまし取った疑いがある。

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