東京の銀座・有楽町地区に新たなデパートなどがオープンして販売競争が激しくなっていることから、ライバルの2つの老舗デパートが客を呼び込もうと、初めて共同で販売イベントを始めました。
東京の銀座・有楽町地区には、今月15日に「阪急阪神百貨店」が男性に特化した店をオープンさせ、今月28日にはファッション専門店の「ルミネ」もオープンするなど競争が激しくなっています。こうしたことから、ライバルの「三越」と「松屋」は、創業以来、初めて手を組み、共同でイベントを開いて客を呼び込むことになりました。2つの店では19日から1週間、両方の店のロゴマークが入った共通の買い物袋を使うことにしています。また、手提げバッグや化粧品など2つの店だけで購入できるオリジナル商品を販売したり、それぞれでファッションショーを開いたりします。銀座周辺には、国内や海外の格安衣料品チェーンも相次いで進出し、販売競争が激しさを増しています。「銀座三越」の安達辰彦店長は「80年間ライバルだったが、厳しい時代なので一体となって客を呼び込むのが重要で、今後もこうした催しを続けていきたい」と話しています。