初代「のぞみ」来春引退へ
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初代「のぞみ」来春引退へ

10月20日 18時3分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

初代の「のぞみ新幹線」の車両として登場し、それまでの「ひかり」と比べて大幅な高速化を果たした「300系」の車両が、運転開始からおよそ20年を迎える来年春に引退することになりました。

これはJR東海とJR西日本が20日に発表したものです。「300系」の車両は、初代の「のぞみ新幹線」として平成4年3月に登場しました。空気抵抗を減らすシャープなデザインや軽量化によって、最高時速は、それまでの「ひかり」の220キロから270キロに引き上げられました。これによって東京と新大阪の間は19分短い2時間30分で結ばれ、新幹線の高速化を実現しました。300系は、その後、山陽新幹線にも投入されて、一時は1120両・70編成の車両が活躍し、現在は「こだま」などの車両として176両・11編成が運行を続けています。JR東海とJR西日本は、車両の老朽化が進んだため、運転開始からおよそ20年を迎える来年春にすべての300系の車両を引退させることにしました。JR東海の山田佳臣社長は、記者会見で「300系は新幹線の高速化の旗振り役であり、立役者だった」と述べました。昭和39年に運行を開始し、初代「ひかり」として親しまれた「0系」の車両が3年前に引退した際には、さまざまな記念イベントが行われました。JRでは、300系についても引退を記念するイベントなどを今後、検討したいとしています。