東京電力福島第一原子力発電所周辺の海水に含まれる放射性物質の調査で、19日に採取された2号機と3号機の取水口付近の濃度は、前の日と比べて僅かに変動はあったものの、全体として横ばいの傾向が続いています。
福島第一原発周辺では、4月と5月に高い濃度で放射性物質が検出された2号機と3号機の取水口付近などで、東京電力が海水を採取し、放射性物質の濃度を調べています。このうち、19日、2号機の取水口付近では、海水1cc当たりセシウム134が国の基準の5.3倍の0.32ベクレル、セシウム137が4.7倍の0.42ベクレルと前の日を僅かに上回りました。また、3号機の取水口付近では、セシウム134が基準の13倍の0.76ベクレル、セシウム137が9.3倍の0.84ベクレルと前の日をやや下回りました。いずれも変動は僅かで、全体として横ばいの傾向が続いています。また、沿岸の4か所で行われた海水の調査では放射性物質は検出されませんでした。