宮城 アワビ3~6年後激減か
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宮城 アワビ3~6年後激減か

10月21日 4時12分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

全国有数の水揚げ量を誇る宮城県のアワビについて、津波でどの程度の被害を受けたか調査が行われた結果、稚貝が震災前より大幅に減っていて、3年後から6年後には水揚げ量が激減するおそれがあることが分かりました。

これは、宮城県石巻市で20日に開かれた県漁業協同組合の部会で報告されました。調査は、例年アワビ漁が解禁される来月1日を前に、国や県などが合同で行ったもので、南三陸町や女川町など宮城県内の10か所の海でアワビの生息数や大きさを調べました。その結果、大きさが2センチ以下の稚貝は生息数が大幅に減少していて、3か所では稚貝が全く見つからなかったということです。このため国や県では、アワビの稚貝が9センチ以上に育つ3年後から6年後には、水揚げ量が激減するおそれがあると指摘しています。調査した気仙沼水産試験場の永島宏地域水産研究部長は「今回の調査で被害を完全に把握できたわけではないので、今後数年かけてさらに詳細な調査をしたい」と話していました。各漁協は、この調査結果などを踏まえて、ことしのアワビ漁を実施するかどうか近く方針を決めることにしています。