事件村木氏に国家賠償支払いへ 郵便不正事件 東京地裁2011.10.17 12:37

  • [PR]

事件

  • メッセ
  • 印刷

村木氏に国家賠償支払いへ 郵便不正事件 東京地裁

2011.10.17 12:37

 郵便不正事件で無罪が確定した厚生労働省の村木厚子元局長(55)が、不当な逮捕、起訴で精神的苦痛を受けたなどとして国と大阪地検元特捜部長、大坪弘道被告(58)=犯人隠避罪で起訴、公判中=ら3人に計約4100万円の支払いを求めた国家賠償請求訴訟の第4回口頭弁論が17日、東京地裁(堀内明裁判長)であった。これまで認否を留保していた国側は、村木さんの休職中の給与分など約3770万円について、請求を認める「認諾」を表明した。

 国賠訴訟で、国側が認諾を表明するのは異例。国が事実上、違法捜査で村木さんに損害を与えたことを認めたため、今後、この点については審理されない。

 一方、大阪地検が報道機関へ捜査情報をリークしたとして請求された慰謝料など330万円については、争う姿勢を示している。

 国側はこの日提出した準備書面で、村木さん側の主張に対し、「事件の重要な証拠であるフロッピーディスクの改竄(かいざん)など、事案の特殊性に鑑みて認諾する」と説明した。

 村木さんの代理人を務める弘中淳一郎弁護士は東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、「裁判を通し少しでも真相が明らかになることを期待していたのに、驚いている」とする村木さんのコメントを発表。「税金をぽんと渡し、一切の議論を封じ込めた。納得いかない気持ちだ」と述べた。

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital