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中国人窃盗団:51人を逮捕、送検 936件以上の犯行

 11都府県で民家に空き巣を繰り返していたなどとして、千葉県警などは20日、中国人窃盗グループの男女計51人を窃盗容疑などで逮捕、送検したと発表した。被害は確認分だけで936件、約6億3200万円に上り、最終的には1000件以上に膨らむ見込み。

 同県警によると、グループのほとんどは福建省出身者で、07年に密入国した男(28)=窃盗罪などで懲役5年が確定=が結成。首都圏や宮城、福島、愛知、広島など11都府県で空き巣を繰り返し、現金や貴金属、ブランド品などを盗んでいた。逮捕者の7割が就学ビザで入国した日本語学校生だったという。夕方に3、4人で新興住宅地の留守宅を狙い、ガラス窓を割るなどして侵入していた。

 千葉県警は08年12月に捜査を開始。今月2日、同県我孫子市内の民家からパソコン2台(時価計5万5000円相当)を盗んだとしてメンバーの一人で専門学校生、陳弟弟容疑者(22)=東京都豊島区池袋4=を窃盗容疑で逮捕し、グループの全容をほぼ解明した。

 他に盗品を処分するグループや、他人名義の口座を使って中国へ送金するなど地下銀行を操るグループなどもあり、関係者が盗品等有償譲り受けや銀行法違反などの容疑で逮捕されている。【斎川瞳】

毎日新聞 2011年10月20日 20時19分

 

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