3話
『何をバカなことを』
『勝てるわけがない』
『これ以上設備を落とされるなんて嫌だ』
『姫路さんや秀吉、アキちゃんがいれば何もいらない!!』
『『『『そうだそうだ!!』』』』
「その中に、ウチの名前がないのはどうしてかしら!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
『『『『ヒイィィ!!!?!』』』』
わぁ~、美波ちゃんの背中から何か不気味な物体が見えるよ。ってアレ?人の形に見えるなぁ~、
お姉さん、ビックリだぁ~
「島田、後で殺っていいから今は落ち着け」
「分かったわよ・・・」
「て言うか、そんなこと無理だろ」
「そんなことはない。必ず勝てる。いや、俺が勝たせてみせる」
『何を馬鹿な事を』
『できるわけないだろう』
『何の根拠があってそんなことを』
「根拠ならあるさ。このクラスには試験召喚戦争で勝つことのできる要素が揃っている」
そう強く言い切った雄二君の言葉に教室がさらにざわめく
「それを今から証明してやる」
雄二君は得意な不敵な笑みを浮かべて教壇からFクラスを見渡す
「おい、康太。畳に顔つけて姫路と明久のスカートを覗いてないで前に来い」
「えっ!?」 「きゃっ!?」
「・・・・・!!(ブンブンッ)」
「土屋康太。コイツがあの有名な、『寡黙なる性識者』〈ムッツリーニ〉だ」
うう、恥ずかしいよぉ~(*/□\*)ポッ
「・・・・・!!(ブンブンッ)」
『『『『『『なんだと!!!』』』』』』
土屋康太という名自体はそこまで有名ではないけど、ムッツリーニという名は別だね。まぁ、ただたんに変態を示す名なんだけど。雄二の発言にFクラスはざわつく、そこまで驚くことかなぁ?
「???」
姫路ちゃんは意味が分からないのか頭の上に疑問符を大量に浮かべている。ただのムッツリスケベということを教えた方がいいのかな?
「姫路のことは説明する必要もないだろう。皆だってその力はよく知ってるはずだ」
「えっ?わ、私ですかっ?」
確かにAクラスでもトップに入るぐらいの点数だから、姫路ちゃんの存在は欠かせない。
「それに、木下秀吉もいる。」
『おお、あの木下優子の・・。』
『これならいけるんじゃないか!』
皆の士気も高まっていく。このままいければいいけど、雄二君だしなぁ・・・・
「それに、吉井明久だっている」
シーン・・・・
「グスッ、酷いよぉ雄二君、グスッ」
『雄二ィィィ! テメェ、よくもアキちゃんを泣かしたな!!!』
『奴を生かしておくな!!』
『『『『死ねぇぇぇぇ!!!!』』』』
「お前ら待て、まだ話は終わっていない!」
「こいつの肩書きは、≪観察処分者≫だ!」
『『『『えっ!?』』』』
「嫌ぁぁぁぁぁぁ!」
続く
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