グルーポン、規模縮小してＩＰＯ実施へ

　消息筋によると、クーポン共同購入サイト運営の米グルーポンは、計画している新規株式公開（ＩＰＯ）について、規模を縮小して実施する方針だ。最近の不安定な株式市場の動きと、ＩＰＯ申請した際のグルーポンの会計上のミスのため、株式公開を10％未満にとどめる。市場評価額も125億ドル弱となる見通しだ。

　売却は2週間以内に完了する見通しで、公開規模は5億~7億ドルになる見通し。数日後に開始されるロードショー（投資家向け説明会）を前に発表される。ＩＰＯでは安価ともいえる水準での株式公開数を抑え、後日もっと高値でさらに多くの株式を公開できるよう希望しているという。

　グルーポンは今年5月、規制当局にＩＰＯを申請した際、ＩＰＯに伴う市場時価評価額は200億ないし300億ドルになると取りざたされていたが、現在の目標は125億ドル弱と、半分以下にとどまりそうだ。これは株式市場の低迷とグルーポン自体の会計上のミスのため、8月半ばから10月半ばにかけてＩＰＯの機会が閉ざされたという現実を反映している。

　グルーポンは8月、ＩＰＯ申請書類で用いた特殊な会計手法「調整連結区分営業利益（調整ＣＳＯＩ）」項目を申請文書から削除するよう当局の命令を受けた。さらに同社は9月末、証券取引委員会（ＳＥＣ）からの疑問に答えるため、報告した収入を半分に減らさざるを得なくなった。グルーポンの最高業務責任者（ＣＯＯ）も先月退職した。

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