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食料配給、11月10日終了 石巻市の在宅避難者支援

 宮城県石巻市は19日、自宅で生活する避難者への食料配給を、11月10日分で終了すると発表した。ガス、電気などのライフラインが市内ほぼ全域で回復し、スーパーやコンビニなど商業施設の多くが営業を再開したため。県内で在宅避難者への食料配給を続けていたのは、石巻市だけだった。
 今月11日現在、58カ所の在宅避難者約2700人が、朝昼晩の食事や日用品の配給支援を受けている。市が在宅避難者向けに配給を始めたのは3月19日。最大時、町内会などが180カ所の拠点を設け、5万6425人に配給した。
 市は配給終了の決定に際し、門脇、湊、渡波の3地区の在宅避難者163世帯を対象に、聞き取り調査を実施。電気、ガス、水道の全てが復旧した世帯が約83%、商業施設が近くにある世帯が約77%に上った。8割以上が自家用車を持ち、郊外で買い物できる状況にあった。
 亀山紘市長は支援が長引いたことについて「自宅など全てを失った人が多く、やむを得なかった。町内会やボランティアなど支給を手伝ってくれた関係者には、本当に感謝したい」と述べた。
 聞き取り調査では、経済的不安から配給の継続を求める世帯が約4割あった。市は「ライフラインが復旧し、商業施設が再開している以上、配給の根拠となる災害救助法の理念に当たらない」とし、生活再建に向けた相談に個別に応じる考えを示した。


2011年10月20日木曜日


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