第二十話 試合開始
「全員そろったね、では、試合プロデューサーのノーヴェさんから」
「ア、アタシか!?」
「はい」
「ごほん・・・えー、ルールは昨日伝えた通り赤、青、の7人2チームに分かれたフィールドマッチです、ライフポイントは今回もDSAA公式試合用タグで管理します、後は皆さん怪我をしないよう正々堂々頑張りましょう」
《はーい》
全員がノーヴェからのルール説明を聞き終えた後。
「赤組、元気に行くよ!」
「青組もせーの!」
《セーット・アーップ!!》
全員が一斉にセット・アップ。
カラーごとの配置とライフはこうだ。
赤組
ティアナ・ランスター:CG LIFE 2500
フェイト・T・ハラオウン:GW LIFE 2800
ノーヴェ・ナカジマ:FA LIFE 3000
キャロ・ル・ルシエ:FB LIFE 2200
アインハルト・ストラトス:FA LIFE 3000
コロナ・ティミル:WB LIFE 2500
八神崇宏:FA LIFE 3000
青組
高町なのは:CG LIFE 2500
スバル・ナカジマ:FA LIFE 3000
エリオ・モンディアル:GW LIFE 2800
高町ヴィヴィオ:FA LIFE 3000
ルーテシア・アルピーノ:FB LIFE 2200
リオ・ウェズリー:GW LIFE 2800
アクセル・アルマー:FA LIFE 3000
各チームずつに分かれ、少しの間作戦会議。
赤組
「序盤は多分、同ポジション同士の1no1 均衡が崩れるまでは自分のマッチアップ相手に集中ね」
「「「「「「おー!」」」」」」
ティアナの指示にフェイト、ノーヴェ、キャロ、アインハルト、コロナ、崇宏が元気良く返事をする。
青組
「向こうは前衛と中盤に突破力の高い子が揃ってる、序盤は守備を固めて向こうの足を止めていこう」
「「「「「「はいっ!」」」」」」
青組もなのはの作戦にエリオ、スバル、ルーテシア、ヴィヴィオ、リオ、アクセルが返事をする。
そして準備が整い・・・。
『それではみんな元気に・・・』
メガーヌさんがモニター越しで試合の合図をしようとする。
その後ろには召喚獣チームが今にもゴングを鳴らそうとしていた。
『試合開始~~!!』
ジャアアァァァンッッ!!!!
とゴングの音が鳴り響いた。
それと同時に各チームが足場を出す。
「ウイングロード!!」
「エアライナー!!」
「行くよリオ!」
「オッケー、ヴィヴィオ!」
「コロナさん、リオさんのお相手をお願いしても?」
「はい、任せてください!」
(エリオと一対一なんて久しぶりだなぁ、油断したら落とされちゃうかも)
「行くよストラーダ!今日こそフェイトさんを撃ち落とすッ!!」
『了解です』
各チームが離れたところから中心に向かっていく。
「さてFBとしてどっちがチームをしっかり支えられるか?」
「負けないんだから!」
ルーテシアとキャロはFB同士、
(なのはさんに大きいのを撃たれたら、一瞬で全滅の危険がある)
(ティアナの徹甲狙撃弾は私のよりも速いし固い…撃たせたら味方も私も危ない………必勝の一撃は…………)
((数の均衡が崩れた瞬間!))
ティアナとなのはもCG同士気合を入れた。
『どうするの?…アクセル』
「ト~然、崇宏……と行きたいとこだが、先ずは厄介で尚且つ、2人で倒せる奴の所に行く…其奴は…………」
『崇宏……私達はどうする?……エースオブエースか?』
「いや、アクセルを殺る…彼奴は覇皇流って妙な体術を使うからな………其れに彼奴の標的も分かってるしな」
『標的だと?』
「ああ、それは…………」
「「コロナだ!」」
アクセルと崇宏もまた、それぞれの考えで動き出す。
ノーヴェVSスバル
「「おおおおおっっ!!」」
スバルとノーヴェが激しくぶつかり合う。
ノーヴェは右足で蹴りを、スバルは右腕で蹴りを止める。
「さすがにやるねノーヴェ!」
「ッたりめーよ!」
ノーヴェは力を込めて止められた蹴りを蹴り抜く。
スバルは其れに合わせ後方に飛んだ。
「仕事じゃともかく格闘戦技 ( ストライクアーツ ) じゃ………!」
『リボルバー・スパイク』
「とはいえ あたしもおねーちゃんだから………!」
『キャリバー・ショット』
「「負け【ねー】【ない】ッッ!」」
ノーヴェとスバルの蹴りが交差した。
アインハルトVSヴィヴィオ
2人はノーヴェとスバルの作った道の上で向かい合っていた。
(立ち合うのは、これで三度目)
(格闘技では、まだまだアインハルトさんにかなわないけど)
ヴィヴィオの手に魔力スフィアが生まれる。
(魔法もありなら!)
そのままアインハルトに突っ込むヴィヴィオ。
アインハルトは構えるが……ヴィヴィオはフェイントをかけ、上に飛び
「一閃必中! ディバインバスター」
アインハルトに撃つがアインハルトはそれを躱しカスッただけで終わった。
アインハルト
LIFE 3000-300=2700
(高速砲--------!)
(カスっただけでも上出来! まだまだここから!)
ヴィヴィオはアインハルトにバインドをかけるが間一髪アインハルトは空中に飛びそれを回避……そこにヴィヴィオは追撃をかけて蹴りを入れる。
アインハルトは蹴りを両手でガードするがダメージを少しくらった。
アインハルト
LIFE 2700-100=2600
アインハルトは、すかさずヴィヴィオに足払い、バランスを崩したヴィヴィオに拳を打ち込む。
ヴィヴィオ
LIFE 3000-300=2700
ヴィヴィオはそのまま地面に落下して更にダメージを負う。
ヴィヴィオ
LIFE 2700-100=2600
(なるほど…………ヴィヴィオさんは魔法もまっすぐだ………だけど覇王流に生半可な射砲撃は通じない)
アインハルトは構える。
(構えた……….アインハルトさんにも中距離 ( ミドルレンジ ) が!? でも魔法の撃ち合いなら------!)
ヴィヴィオの周りに大量の魔力弾が出現する。
「ソニックシューター!」
「覇王流【旋衝破 ( せんしょうは ) 】」
リオVSコロナ
コロナはリオの攻撃を躱しながらビル群に入った。
「おっ! 追いかけっこは、もう終わり?」
「とんだりはねたりは、ちょっと苦手…………だから ここで戦うよ」
「オッケー!」
コロナとリオが戦おうとした時、
「悪いな、コロナ!」
「アクセルくん!」
アクセルがコロナを背後から強襲…拳を振り下ろすが……
ガキィッ
「なに!?」
「はぁ!」
「ちっ!」
「踏み込みが足りなかったか……浅いな」
「た、崇宏! アクセル、大丈夫!?」
「モウマンタイだ、リオ」
崇宏がアクセルとコロナの間に入り拳を止めてアクセルを切った。
アクセル
LIFE 3000-100=2900
「俺の剣に合わせて後ろに飛んだか」
「おいおい、いきなりジョーカーなんだな」
「か弱い女の子に不意討ちは卑怯だろ?」
「コロナが厄介だったんでな」
「コロナ!」
「は、はい!」
「アクセルは任せろ!」
「うん、崇宏くん!」
「リオ………」
「分かってる、崇宏は任せたよ…アクセル!」
「ガッテン承知なんだな」
リオVSコロナ…………改め…リオ&アクセルVSコロナ&崇宏
「崇宏…お前の剣を打ち砕いてやるぜ!」
「其れはこっちの台詞だ………お前の拳ごと斬ってやるよ!」
「「いざ………尋常に………勝負!!」」
(コロナの魔法は個性的だし、後手に回ったら、あたしがヤバイ……崇宏はアクセルが抑えてくれてるし……コロナが止まってくれたんなら先手必勝ッ!)
リオの背後に雷と炎の柱が出現する。
(わたしは格闘技も魔法戦もそんなに上手くないけど………一つだけあるんだ)
コロナの前に魔方陣が出現……コロナは魔方陣にクリスタルを投げ込んだ。
「行くよコロナッ!! 双龍演舞ッ!!」
リオの背後に出現した雷と炎の柱が龍の形に変った。
(昔…ヴィヴィオに褒めてもらって、嬉しくてそれからずっと練習してたこと)
チュッ
コロナは自分のデバイス【ブランゼル】にキスをする。
「創成起動 ( クリエイション ) -------」
(端末 ( クリスタル ) を核に魔力を込めて練った物質を望む形に変えて自在に操る……………それがわたしのゴーレム創成 ( クリエイト ) !)
魔方陣から巨大なゴーレムが出現する。
「カ……カッコイイ」
リオは余りの格好良さに素直な感想を言った。
「行くよリオ!! 正々堂々!」
コロナはゴーレムの肩に乗る。
「試合開始ッ!」
リオも構える。
「成る程……アレがコロナのオンリーワンか」
『まさかゴーレム作成魔法とはな』
「はぁ!」
「ふっ!」
「俺との戦闘中に余所見してんじゃねえよ!」
『アクセル熱くなり過ぎよ!』
「ッるせー、崇宏…見せてやるよ、覇皇流の片鱗を……」
アクセルがそう言うとアクセルの両手が光輝く。
「なら、俺も見せてやるよ 俺の剣術を………」
崇宏も千冬を構え直した。
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