次期戦闘機開発 韓国に技術移転も=欧州会社
【ミュンヘン・セビリア聯合ニュース】次世代ステルス戦闘機60台を導入する韓国の次期主力戦闘機(FX)第3次事業に応募した欧州共同開発のユーロファイターの生産会社カシディアンが、韓国型戦闘機(KFX)の開発に必要な技術を移転する意思を明らかにした。また、韓国政府と具体的な交渉を進めたい考えを示した。
カシディアンは10〜14日、韓国国防部の記者団を招待し、ドイツとスペインのユーロファイター組みたて工場、スペイン空軍のユーロファイター飛行団などを公開した。
カシディアンはユーロファイターの最終組み立てを行っている会社。FX第3次事業の機種は2012年10月に選定される予定で、ユーロファイターと米ボーイングのF15E、ロッキード・マーチンのF35が候補に挙がっている。
カシディアンの韓国事業責任者は13日に行われた会見で、「KFX開発に必要な技術すべてを移転できる」と説明。韓国が求める性能を備え、2016年までに供給することができるとした。韓国の要求事項が提示されれば、本格的な交渉に入る構えだ。
また、韓国への技術移転に障害となる可能性が高い共同開発国の英国、ドイツ、イタリアの同意についても問題ないと強調した。
一方、韓国の防衛事業庁と国防科学研究所関係者らも先週、スペインとドイツを訪れ、ユーロファイター側とKFX事業に関する技術移転の水準などを打診した。防衛事業庁関係者によると、ユーロファイター側は韓国の要求事項をすべて受け入れる姿勢を示した。