韓日の通貨融通枠拡大でウォン高へ=韓国アナリスト
【ソウル聯合ニュース】通貨危機の際に外貨を融通しあう日韓通貨交換(スワップ)の枠を130億ドル(約1兆円)から700億ドルに拡充することが19日の韓日首脳会談で決まった。これを受け、韓国大手証券の著名アナリストは、今後、韓国ウォン安に歯止めがかかり、ウォンが上昇するとの見解を示した。
韓国投資証券アナリストのチョン・ミンギュ氏は20日発表したレポートで、今回の融通枠拡大で外国為替の流動性リスクが減少し、ウォン相場は安定すると予想。「内需の成長と経常収支の黒字縮小が容認されることがウォン高につながる」と述べた。
また使用可能な外貨枠が拡大したことに加え、多国間や2国間の協調を通じ流動性リスクを減らすことを証明したと評価。「市場に安心感を与え、世界金融安定の一助になる」と説明した。
ただ、欧州の財政不安が拡大する恐れがあるとも指摘。この場合、年末までにウォンの対米ドルレートが1ドル=1250ウォン水準のウォン安になる可能性があるとした。
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