証拠改ざん:前田元検事が証人に 「事前に故意と伝達」

2011年10月18日 11時42分 更新:10月18日 13時55分

前田恒彦・元主任検事=2010年9月、三村政司撮影
前田恒彦・元主任検事=2010年9月、三村政司撮影

 大阪地検特捜部の証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件で犯人隠避罪に問われた元特捜部長の大坪弘道被告(58)と元副部長の佐賀元明被告(50)の第8回公判が18日、大阪地裁(岩倉広修(ひろみち)裁判長)であった。郵便不正事件の証拠品だったフロッピーディスク(FD)を改ざんした前田恒彦・元主任検事(44)=証拠隠滅罪で実刑確定=が検察側証人として出廷。「昨年1月30日に電話で佐賀さんにFDのデータの日付を6月1日から6月8日に変えたと伝えた。(昨年9月に)自分が逮捕される前にも故意の改ざんだと伝えていた」と証言した。【苅田伸宏、村松洋】

 前田元検事は検察側の質問に答え、改ざんに手を染めた09年7月以降の状況を説明した。証言によると、09年7月13日に地検の執務室で私有パソコンを使いFDのデータを改ざん。その時、改ざん前の正しいデータが記された捜査報告書が別に存在することは忘れていたと述べた。

 昨年1月下旬、地検内部で改ざん問題が表面化。前田元検事は同30日、出張先の東京から最初に改ざんを打ち明けた国井弘樹検事の携帯電話にかけると「目の前に佐賀さんがいます」と言われ、佐賀被告と会話した。「FDデータを変えたのは本当か」と聞かれ、前田元検事は「本当です」と答えたと証言した。

 同年2月1日には佐賀被告から「過誤で説明がつけられないか」と聞かれたといい、前田元検事は「大坪さん、佐賀さんは身を切って助け舟を出してくれたと思った」と考え、自分で作り上げた過誤ですますストーリーを佐賀被告に伝えたと述べた。

 弁護側は1月30日に佐賀被告は前田元検事と電話で話しておらず、佐賀被告が話した相手は他の検事だと反論している。

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