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高放射線量:葛飾で「5.47」マイクロシーベルト 区に調査、除染要請 /東京

 ◇市民団体検出

 大気汚染問題などに取り組む葛飾区の「葛飾青空の会」と「東京公害患者と家族の会葛飾支部」が7~10月、区内の民家など314カ所で独自に空間放射線量を測定したところ、最大で毎時5・47マイクロシーベルトを観測し、18日、青木克徳区長に実態調査や除染などを求める要請書を提出した。また、家族の会では江戸川区(最大毎時6・7マイクロシーベルト)と足立区(同3・62マイクロシーベルト)でも高線量を確認しており、両区に同様の要請書を提出する方針。

 両会が調査したのは放射性物質がたまりやすいとされる雨どいの下で、簡易測定器を用いた。その結果、地表1~2センチで毎時1マイクロシーベルト以上だったのは65カ所あり、2カ所で同5マイクロシーベルト以上を確認した。

 葛飾区では5月末以降、区内7カ所の公園で週1回ずつの線量測定を実施しているほか、8月には幼稚園や小中学校など全436カ所の砂場で線量を測定。これまでの最大値は小学校の砂場で観測した同0・57マイクロシーベルト(8月12日)だった。

 葛飾区は今後、両会の調査で高い線量が確認された場所の近くにある道路などで線量測定することを決め、結果を基に除染を検討するという。同区の担当者は「これまでにない高い数字なので驚いている。民有地に入ることはできないが、その近くの公有地を測定していきたい」と話した。

 葛飾青空の会の吉川方章(のりあき)代表は「葛飾を取り巻く現状は大変深刻。区は汚染の実態把握を進め、積極的に除染を行うべきだ」と語った。【和田浩幸】

〔都内版〕

毎日新聞 2011年10月19日 地方版

 
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