藤村官房長官は、午前の記者会見で、平野復興担当大臣が震災被害に関連して「私の高校の同級生みたいに逃げなかったばかなやつもいる」などと発言したことについて「発言の真意は理解できるので、これ以上の問題にする考えはない」と述べました。
平野復興担当大臣は、18日、福島県で開かれた参議院民主党の研修会で、震災被害に関連して「前の津波の経験から『ここなら大丈夫だ』とみんなで逃げて、津波に飲み込まれた方々もいる。逆に私の高校の同級生みたいに逃げなかったばかなやつもいる。彼は亡くなったが、そうしたこともすべて検証して、次の震災に役立てることが大きな課題だ」などと述べました。その後、平野大臣は記者団に対し「この同級生は高校のときの本当の友人で、よく遊んだ仲だった。『なぜ逃げなかったのか』という同級生への個人的な思いが入ってしまった。不快な思いをされた方には心からおわびしたい」などと釈明しました。これについて、藤村官房長官は記者会見で「そのことばだけを取り出すと、誤解を招きかねない不適切なことばとは思うので、私もきのう、平野大臣にことばを慎重に選ぶよう伝えた。しかし、級友のことで頭がいっぱいになり、やや感情的な発言だったことは本人も反省しているし、それ以上のことではないと思う。発言の真意は前後の文脈を考えれば一般的にも理解できると思うので、これ以上の問題にする考えは全くない」と述べました。