2011-08-18 16:24:01
嶋橋美智子さんの講演会へ行って来ました。
テーマ：震災、原発、日々のこと誰にでもできる･桑野空手教室
先週間違えて出掛けてしまった嶋橋美智子さんの講演会へ行って来ました（笑）
嶋橋さんが北海道へボランティアへ出向く際に立ち寄った空き時間を利用しての強行スケジュールの中で組まれた講演会だったので平日の正午に開催となってしまったようでした。
狭い会場には平日にも関わらず20～30人程の方々が嶋橋さんのお話を聞きに訪れていましたね。
嶋橋さんは浜岡原発に勤務していた息子さんを被爆による白血病で亡くされています。
息子さんが亡くなられてから既に20年の月日が流れているのですが、未だに嶋橋さんは慟哭の中にありとても苦しまれているように見えました。
息子さんが白血病になり、労災を申請しようとしたら、浜岡原発関係者は労災は申請してもおりる可能性は低いからと、
我々が病院代から全て面倒を診るから労災申請はやめてほしいと言ってきたこと。
そして息子さんが白血病になったことすら伏せられ、病室で亡くなるその前日まで浜岡原発で元気で働いていたという偽の調書が偽造されていたこと。
死んだあとに3000万円あげるから、全てを闇に葬るような誓約書を突き付けられたことなど……
会場内では嶋橋さんの話に共感され涙する方々もいてその無念さに私も心を痛めながら聞いておりました。
私も身内が白血病になり、私の骨髄を移植手術しておりますので、家族が白血病になる苦しみ、辛さ、苦悩というものは誰よりも理解しております。
そういう自分の体験と照らし合わせながら、嶋橋さんの心の内を覗くと本当大変な20年だったろうな…と思いました。
嶋橋さんは本当に一介の主婦であり、人前で答弁とかをしたり前面に出るようなタイプの方ではないのですが、
自分がこういう壮絶な哀しい体験をしてしまったのだから、この体験を一人でも多くの方に話して知ってもらい、原発の危険性、放射能の恐さを訴えたいのだと語られたのが印象的でした。
これは私も常々言ってますが、
こういう大変な経験をしている
我々福島に住む人間の一人ひとり
が、嶋橋さんと同じように原発の
危険性や放射能の恐さを周りの人
々に訴えていかなければならない
のではないかということです。
嶋橋さんはこの20年で旦那様も亡くされて、いまは一人でボランティアに頼み込んで参加されているとのことでした。
本当に人間的に尊敬できる素晴らしい方で、今回の講演会に参加できてよかったと思います。
嶋橋さんももう高齢なので御自身の健康も考えてこの先の人生を歩まれて欲しいなと感じました。
嶋橋さん忙しい中を貴重なお話本当にありがとうございました。
これから先も元気でいて下さいね！
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