東京電力福島第一原子力発電所周辺の海水に含まれる放射性物質の調査で、17日採取された2号機と3号機の取水口付近の濃度は、前の日と比べて下回る場所があったものの、全体として横ばいの傾向が続いています。
福島第一原発周辺では、4月と5月に高い濃度で放射性物質が検出された2号機と3号機の取水口付近などで東京電力が海水を採取し、放射性物質の濃度を調べています。このうち、17日、2号機の取水口付近では海水1cc当たりセシウム134が国の基準の5.5倍の0.33ベクレル、セシウム137が4.3倍の0.39ベクレルでした。また3号機の取水口付近では、セシウム134が基準の22倍の1.3ベクレル、セシウム137が18倍の1.6ベクレルでした。2号機と3号機の取水口付近では、放射性物質の濃度は前の日と比べて下回る場所があったものの、全体として横ばいの傾向が続いています。一方、沿岸と沖合の合わせて16か所で行われた海水の調査では、放射性物質は検出されませんでした。