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2011年10月18日(火) 19:17 |
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寄島町で高台に避難する合同訓練
地震による津波で大きな被害が出た東日本大震災以降、各地で防災意識が高まっています。 海に面した岡山県の浅口市寄島町では、幼稚園と小、中学校が合同で高台に避難する訓練を実施しました。
震度6強の地震が発生し、津波警報が発令されたという想定で実施された避難訓練です。 幼稚園と小、中学校合同で行われ、約460人が参加しました。 津波に対する避難訓練は今年7月に続き2回目ですが、東日本大震災が発生するまでは、一度も行われたことはありませんでした。 瀬戸内海に面した浅口市寄島町東南海・南海地震が連動して発生した場合、岡山県の想定では約4時間後に津波が到達すると予想されています。 浅口市が発行しているハザードマップでは、幼稚園、小、中学校ともに浸水の可能性があると見られています。 7月に実施された1回目の津波に対する避難訓練では、約500メートル先の広場に避難し、それぞれの学校の連携を確認しています。 今回の訓練では、実際に避難することになる約3キロ先の高台を目指します。 避難する時、幼稚園児には中学生が付き添います。 体の小さな園児にとっては、避難場所までの3キロという道のりはかなりの距離です。 避難先は海抜約50メートルの高台にある広場では、避難開始から終了までの時間は43分、想定される津波到達時間から比較すると、学校関係者にとって満足のいく結果に終わりました。 東日本大震災の発生で、高まりを見せている津波に対する防災意識、この意識を一時的なものとしないため、学校関係者は、こうした避難訓練を今後も毎年実施したいと話しています。
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