安価に庭を造る為に、植木の生産から、大型屋外霧発生装置、法隆寺に代表される版築(版築塀、版築土塀) 水琴窟、RC塀、潅水装置、水庭、全天候型庭鉄道、ステリライザー装置、特殊照明、コンクリート切削、さらには石の表札の製作まで、庭に関することほぼ全てを自社完結できる(金属製品の製造を除く)国内でも稀有な存在の法人です。特に資材輸入に関しては、世界各国より私自ら単独フルコンテナにて、今治港まで直輸入しております。
 

ドリームハウス 土の家を見て????もろ建築基準法違反じゃん!デタラメだよ!

テーマ:技術の話(版築 はんちく 版築塀 版築土塀)

17日夜10時頃にブログ全体のレイアウトががおかしくなり、このページのみ下方の文章が消えております。ご覧になられている方はびっくりされたと思いますが、私が一番びっくりしています。18日0時現在レイアウトのみ直ったり直らなかったりですが文は元にもどりません。原因は私にはわかりません。ただ一番下にアナリティクスなんやらと見たこと無いのが管理ページに現れております。表示をしなおす度に少づつ下の方の文が消えてゆきます。俗に言うサーバーが原因による現象でしょうか。只今現在のところまではバックアップしておりますが10時前までに消えた部分のバックアップはありませんので尻切れトンボになっておりますがそこまでの文でご判断下さい。書きたいことはとりあえず書いて、それを皆様に読んでいただきました。でも万一どなたかバックアップをしていたら私のブログの写しを貸して下さい・・・。

19日朝

消えてしまったところは再現できそうもないので、この際ですから誰にでもわかりやすい書き方で問題点を書いてみました。この後にはアップすると今も文字が消えてしましますのでその2を新たにアップしておりますのでそちらをご覧下さい。

 

こんなのに喧嘩売って、こんなこと書いてどうすんだ。商売なんとかやれてんのに、こんなのに首つっこんでどうすんだ」と関東で主に測量、土木の仕事に従事する幼馴染からの有難い諫言の電話がありましたが・・・・・でも、それでいいんです。たくさんの日本の方々に今回の真相を知ってもらうために・・・・・

以下 彼とのやりとりの続き

彼 「おい、もしこれ本人が読んだら・・・・いろいろ言ってくるぞ」

私 「もうとっくに読んでるよ」

彼 「あっ そう そう そう・・・・そうなんだ。じゃいろいろとあったのか?」 

私 「ないよ。あるわけ無いじゃん。専門じゃないけどいっぱい頭使って書いたんだぜ。現実に違法もしくは極めてグレーな部分も多いし、書いてることの論理的な面や整合性に大きく破綻しているところがあるか?もし、言ってきたらどうなる? 映像で確認したまだ書いてない組積造の各種数値的問題の隠し玉もあるんだぜ。JASS7もまだ全然書いてないしな」

 彼「自ら墓穴掘るだけか・・・・」

おわり。 

 

 そう・・・・・・

テレビ東京のドリームハウス 土の家 を見てしまった私には

土のブロック等の研究をするものの末席を汚すものではありますが、

どうしてもこのような暴挙に対して見過ごすことはできませんでした。

瑕疵担保保険も逃げ出しかねないでたらめな土の家の施工を行い、日本、いや世界中の建築物への土の可能性を研究をする者(当然私を含みます)への世間一般の人々からの信用を失わせ、現実に研究を遅滞、また中断させかねないほどのこの暴挙。

この家の設計は「ソロモン流」などのテレビ番組にも出演し、東大の非常勤講師なども兼ねる相当に高名な先生だそうですが・・・・

すみませんね。知りませんでした。

天工人という会社の社長だそうですが・・・・

看板に偽りあり。

天災を忘れ天に仇なす人間に、天の名を名乗る資格なし。

天に住まうことのない魑魅魍魎(ちみもうりょう)のことなぞ知りません。

 

法の抜け穴や法の適用をギリギリ逃れる大きさ、また解釈の曖昧な部分をついて設計をして、そこに安全性を担保するという意識も無い。うまく法の抜け穴をついてギリギリ施工ができると確信しても、結局は実際の施工において施工令違反を犯すとすれば、それはただのマヌケでしかない。映像で残してしまったのだからどうしようもない。さらにこんな施工に大学まで加担している! 

実はこの方はこういうことを雑誌のインタビューで語ってらっしゃいます。

私のこのブログを見て、匿名でご丁寧にメールを下さった方がいらっしゃいます。

「井出さん、このアドレスを見てください」と・・

そう・・・たぶんほとんどの方がまだ気づいていらっしゃらない記事です。 

以下ビープラスより一部引用

 秋川 非常にユニーク、かつ一本筋が通った考えをお持ちになっている山下社長ですが、建築に対してどのような理念をお持ちなのでしょうか。

山下 建築に携わる者は、常に大きな責任を負う必要があると思っています。
 たとえば、1995年に阪神・淡路大震災が起こって6000人以上が亡くなりましたが、原因の9割近くは家屋の倒壊によるものだったんです。あの震災では僕も建築家の一人として責任を痛感しました。
さらには他の物件ことについてこのインタビューの中では・・・
山下 せっかくのプロジェクトがお仕着せになってしまうと意味がない。ただお金を出す、施設を作るというだけじゃ一方通行になってしまいます。ですから、彼らの視点に立ち、彼らが本当に求めているものを渡せるよう、もっと知恵を出したいと考えていますよ。
以上引用おわり
以下その記事のページのアドレス

http://www.business-plus.net/interview/1004/128414.shtml

 

大きなため息がでました・・・・お客様が望んでもいなかった土の家をおしつけといて・・・・。

施工中に東日本大震災に見舞われ、さらにそのまま施工が続行された今回の家はいったい何?

参考として 財団法人 住宅保証機構 住宅瑕疵担保責任保険 での

組積造の取扱いについてここでご紹介します。


組積造の場合は設計施工基準をどのように適用するのか?という質問に対して組積造は補強コンクリートブロック造の設計施工基準(第4章)を適用いたします。とHP上に掲載されています。

 

組構造とは今回の家のような鉄筋の入ってない土ブロックの構造も含みますが、保険では鉄筋の入ったコンクリートブロックの基準を適用するとあります。この瑕疵保険の基準は、この家の設計者が基準をなんとかぎりぎりクリアーしようと頭をひねった建築基準法よりさらに厳しい、実質的に現代の基準たる日本建築学会の基準を適用しています。今じゃ建築基準法ギリギリでも引き受けれない保険が、大臣認定材料、また工法でもないただの無筋の土のブロックの家でどうできましょう。実際、この家の場合はどうやったのでしょうか。保険加入が認められるなにか特別な特例でもあるのでしょうか。私にはわかりません。この家でもし瑕疵によるかもしれない災害がおこればどうなるのでしょうか?どなたか教えて下さい。

 


今回はこれまでで一番長いブログです。

アホな頭ですが、それでも夜なべして使いすぎてしまいましたので空っぽになりました。次のブログを書くまでに1週間から10日ぐらい日を空けたいと思います。 あれっ?今までもそんなもんですね・・・すみません、いつも空っぽです。

たまに書くブログごときで夜なべをするなどアホであります。

でもそうしてでも書きたいほどの怒りにも似た悲しみがありました。 

なんとか我慢して(難しい表現はスっとばかして)読んでください。 

今までで一番力を込めて書いたブログです。 

これ以上は無学な百姓の私の頭では、よう書きません。

誤字、脱字はいつものことと勘弁して下さい。

マヌケですから。 

さて・・・ 

 先日テレビ東京のドリームハウスという番組で土の家というのを見たんですよ。 

その家の写真と図面はこれ↓

http://www.designboom.com/weblog/cat/9/view/16833/atelier-tekuto-earth-block-project.html

 

 

余りにもお客様をバカにした番組でした。

ここまでひどい建築物が日本に存在していいはずがありません。

下にこの建築士が今回の住宅を建てるまでの経緯を語ったYOU TUBEの動画アドレスを貼り付けています。その1とその2に分かれています。最初でも最後でも結構です。ぜひ読者の皆様もこの本人のインタビュー動画をご覧下さい。

その1では特許だの二、三年ほど大学や企業とのプロジェクトチームをつくって素材だの構造だのを研究してから(建築する)・・・・とのたもうておられます。その2・・・・・は見ても見なくてもどうでもいいでしょう。大抵の方は1だけでお腹いっぱいになりますから。

動画 1

http://www.youtube.com/watch?v=HHD8xPn9lhc

動画 2

http://www.youtube.com/watch?v=SZVthWPrUvw

 

You tubeの動画1のなかでご本人はこんなことをのたもうておられます。

1 お客様はアルミの家を望んだが、自分が「土は来るよ、土は未来」といって土の家を薦めた・・・

 

何もお客様は最初は土の家なんで望んでなかったんですね!あたり前の感覚ですね。自ら依頼されだだけに断り切れなかったんでしょうね。 

 

2 二、三年ほど既に大学や企業などと共同で(土ブロックの)研究をしてる・・・・・

 

すごいですね・・・・・それじゃ相当の資金が必要だったんでしょうね。ボランティアといっておられますけどね!私みたいに夜仕事が終わった後に一人でボチボチやるのとは桁違いですね。そりゃ早く資金回収も必要でしょう。 

 

それならなぜ今更に現場であわてて試行錯誤したり、硬化のスピードが速いからとブロックに硬化遅延剤を混入する実験をするのでしょうか?ご大層にコンクリート用でない遅延剤を使用したとテレビでは説明されておられましたが、そりゃ◎〇グを水と混ぜりや〇〇〇〇〇〇副塩が形成されるから、まあかなりのスピードで固まりますからね。何か天然の秘密の酸ででも例の◎〇グのキレートを封鎖されたのでしょうか。化学が専門でもない私にはよくわかりませんがね・・・バカな私に教えて下さい。

ただブロック積みまでは相当に時間があったのですからあの程度で速いと感じられるのなら、もっとゆっくり固めればよかったんじゃありませんか?そんな材料はうちでもどこでもいくらでも普通にありますがね。よりゆっくり固まればクラック(ひび割れ)も軽減できますね。

東大との共同研究ですか?そんなことは検討なされなかったのでしょうか?でも見た感じではあの程度の硬化スピードで遅延剤なんて必要ありませんね。私はsirスランプを調整することであれの数十倍も硬化が早いのまで実証済みです。まあ私のやる程度の研究はゼネコンをはじめはるかに優れたお先達が日本中にもいくらでも居られると思います。

あれの何が悪いのか(私がヒントを与えるだけで)小学生でもかなりの子が映像を見ただけでもわかると思います。なにせ子供ですから先入観がないですからね。高い学歴を持つ所謂お歴々が何年も研究してあれですか?モノはいろいろな角度から見るのですよ。視野狭窄ですね。

また圧縮強度試験をしたとの説明がありましたね。サンプルが合格した日に造ったブロックは全部合格にしたそうですが、あれほど強度偏差の大きいブロックでよくそんなことをしましたね。製造後何日目の強度試験をしたのですか。あれほど水分率の高いブロックです。そりゃ確かに〇〇〇〇〇〇副塩の形成には水分が必要ですし、それなりに早い段階で初期強度が発現しますよ。あの◎〇グで思考錯誤を重ね配合材料を吟味し、あくまでも丁寧につくりゃ6Nじゃなくて60Nまた100N以上も可能でしょう。それだけの強度が出るポテンシャルを持つ素材が不合格になるなんでどんな風ないいかげんな造られ方をしたのでしょう。3日で20は出るポテンシャルを持つ素材。測ったのは4週以上でしょう?でもそれだと不合格の日のブロックをずーっと前にまで遡って全部捨てなくちゃなりませんからると大変ですね。まっ、どうせめんどうくさいと造って間もないブロックで強度試験をしたんですよね。でもそれなら当然標準養生供試体の強度発現曲線ぐらいのデータはあるでしょうね。それとも今から慌てて作成しますか?

標準の配合レシピに基いて造ったつもりでも、今回は実験室じゃありません。暑い夏から晩秋の屋外で造ったんですから・・・当然配合する水の割合も随分違うでしょう。たぶん標準水量に対して±10から最大30%ぐらいですかね。大事な〇〇〇〇〇をめちゃくちゃにして、それで造ったブロックを恒温恒湿遮光下におかず、お天道様まかせの天気、気温と湿度のもとで、お日様無くても固まるものを、これは日干しブロックですよとお情け程度の雨よけに上側だけに透明ビニールを掛けて、そんな養生で標準供試体なぞあるのかしらん。上は数十Nから一桁までの圧縮強度で、なおかつ水もよく吸うふにゃふにゃから、つるりとまるでガラス様の水も弾くようなこれぞコンクリートそのものと言うようなものまで玉石混合。それを適当に試験して、日本初の土の家とやらに使うとは・・・・・。 

 

凍結融解試験、積んだ後の地震を想定した加震試験 ・・・これらもしたんでしょうか?わざわざディンプル構造にしたんですからそのすべり抵抗を見るためにも当然ブロックを積んでから震動を与えたんですよね。地震国日本で実績の無い素材、形状で、無筋で高さ3メートル、しかも低温化の冬の雨の中でも素人が平気で積むという国土交通大臣大臣認定工法でも無く、JASSも血の気が引く恐怖のブロック工法ですからね。当然でしょう。どんな結果でしたかね。

たぶんどんなヘタクソがどんないい加減な方法で造っても積んでもなんら問題ないという、とんでもなく素晴らしい数値が出たに違いない。どんな数値じゃ? 

テレビで放映された大震災時のレンガ塀の振れ幅はこれ↓・・・・そりゃこの端部に控え壁もなくフリーにしてるんだからこのぐらいの振幅はあるんですね。でもこれでレンガが緩まんのかいな?これでこの後レンガが落ちんのかいな?こういう画像をアップする人もいるんだなぁ。やはり同じ思いの方もいらっしゃるのですね。ではクリックして左下の画像をさらにクリックすると拡大して見えます。↓

http://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up1/source/up64173.jpg 

 

うほっ! 端は外へ内は中へ見事にねじれてますね・・・・ありゃりゃ・・・・・円形にして耐震性を・・・なんて言ってんのに壁を閉合せずに開放すればこうなるんですね。おそろしや・・・・。人が住むんだから閉合は無理なんだから、控え壁ぐらいいくつでも設けてちょうだい。ただの庭のブロック塀でも控え壁ぐらいつけますけど。鉄筋入りのブロック塀でも最大2.2メートルまでしか造れんけどね。この鉄筋なし壁は3メートルもOK!間抜けな法律だこと。行政司法の怠慢だな。

 

控え壁はこれですよ、これでちょっと安心→http://www.jcba-jp.com/daijiten/c03/02.html

 

まっ!物理が専門ではないのでよく知りませんがね・・・・百姓ですから素人の素朴な疑問ですよ。

 

3 特許の関係でまた詳しく言えない。

 土ブロックを作る現場を見てもない私が、ほぼ近似値の材料と配合を言い当てれるほどの簡単な秘密の素材のことでしょうか? 言い当てましょうか。だいだいあってるはずです。

一応無学でも少しは研究してますからね・・・・・百姓ですけど。

 それとも日本ではまず見なくても、海外では珍しくもないそのブロックのディンプル構造でしょうか?あっ!でもこれは特許でいうところのノベルティが無いでしょうから無理でしょうかね。日本だけなら取れるでしょうかね。

 若しくはブロック積みの素人に雨の中積ませたその高度な工法でしょうか。 建築基準法施工令違反の恐れのあるモルタル温度を二度以下にしてしまいかねないみぞれ下の施工や、冬の雨の中の施工に特許が認められるなら拍手もんです。

 特許など縁のない私にはよくわかりませんがね・・・・ただの百姓ですから・・・素朴な疑問ですよ。

まっ、何が特許なのか是非知りたいですね。特許庁のデータベースで検索してみたいもんです。特許の出願番号、公開番号、公告番号、登録番号のどれでもいいから判ればいいんですけどね。うん?HPにも無いんですかね。あれほどの方がテレビでも特許のことなんて言ってなかったですね。

まっ心配などしなくとも、危険すぎて誰かが真似するとも思えませんが・・・・・・ いらぬ心配用ご無用、ご無用!

 いやいや本当は心配だからこのブログを書いてるんです。この業界には海千山千の魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)していますからね。

 

 

でも同じ建築物の手抜き工事でもエクステリア業界にはこの程度若しくはこれ以下のは、石を投げればまず当たるというぐらいどこにでもありますが、さすがに人が住むべき家たる建築物でこれは異常です。

この家の話を中心に今日は法的、社会通念的、化学的、物理的な検討をしてみたいと思います。

 

 

 

今探すと最後の方だけ動画がアップされていた。全部見たい方はご自分で探してください。

もし私のこのブログを読みきったあとで施工部分も含め全部見たら・・・・・誰しもが首をかしげるはずです。

動画はこれ。↓

http://player.video.search.yahoo.co.jp/video/b4eef6ede3a82580bb608c9e3f96d41a

 

私はこういう建物はデザインとしては大好き!木の家も大好きだが・・・・・イングランドで石やレンガ造りの家に住んだら、なかなかいい感じだったんで・・・・でもずっと住むのはちょっとしんどいかな。

 

まっ・・自分の好みはおいといて

 

私はセメントを使わないコンクリートの研究をしています。ある意味この土ブロックと同じ線上にあります。しかし、圧縮にはかなり強くても、鉄筋コンクリートとは違い、引っ張りには相当に弱い土というものの特性を考えると、この国の建築物に必要な最低限担保されるべき各種強度が欠けているのが現状です。地震国日本では、他国で考えられないほどの強度が土のブロックやコンクリートに担保されるべきです。私の見解としては土の建築物は小規模な倉庫のようなものや、同じく小規模な塀を除いてまだ困難だと思われます。

さて・・・ ちょっとここで話は変わります。INAXさんの土とどろんこ館のことについてです。

私はこの番組のお施主様が自分の家を建てる前に勉強がてら訪れた大手タイルメーカーのINAXの土とどろんこ館の施工風景を昔あるテレビ番組で見ました。 ご存じない方の為に下にある方のブログのアドレスを載せます。この写真では運よく?たくさんのひび割れはほとんど見えないです↓

 ある建築関係者の方のブログ

 http://www.asahi-net.or.jp/~hd2s-ngo/arch/arch200705/arch200705.html

 

このユニークな外壁は、版築という何層にも土を締め固める工法でできています。今はほとんどの版築はセメントを混ぜた稚拙な技術で築造可能な似非版築たる土にセメントを混ぜたコンクリート製です。でも確信はありませんがたぶんこれはセメントを使わない本来の版築です。これで外側に厚い化粧壁が造られていました。でもあくまでもこれは化粧であり、これで屋根などを直接支えているわけではありません。日本中どうも勘違いしている人が多いようですけが・・・。

さて、私はテレビを見ただけでその化学的、物理的見地からその工法の無謀さ施工技術の未熟さがすぐわかりました。従来の普通のコンクリート建築工法の踏襲でしたから、早い段階でクラック(ひび割れ)が入るはずだと。ここへはまだ行ったことはないですが、ネット上でクラックで調べればいろいろ詳細な写真で見ることができます。現在はかなりひどいようです。補修は現実的に不可能です。これだけのひび割れが入れば相当にたくさんのお客様からまず間違いなく質問を受けるはずです。「大丈夫なんですか?」と。でももし自分がここの従業員ならたぶん訪れるお客様に対しては-これは土ですからね、ヒビわれも味ですよ-と苦笑いしながらうつむいて言うしかないでしょう。

国内外で有名な若手の左官職人が中心になって施工したようですが、設計者も含め、あまりにもお粗末な施工です。世界に冠たる土の専門企業の代表建築でさえこの有様です。施工時に誰もその施工の異常さに気付かなかったのも不思議ですが・・・・・またテレビでそれを見ていた人で、その時に そのおかしさに気付いた建築や土木の専門家はこの国にどれだけおられるでしょうか?耐久性を著しく低下させる施工があったことはテレビで簡単に確認できました。いずれ来るであろう大地震には、世界中からたくさんの方が訪れる建物として安全を考えた場合、この数千トンの土の壁は極めて危険で不適切な現状であると考えます。この施工をしたご本人や設計者が現状に対してどのような言葉で依頼者を含む世間に対して言い訳をされているのかは私は知りません。まさか、こうなるように設計施工したとか、この数多くのひび割れを味と言ってないことを願うばかりです。

今の時代において味はあくまでも法規や化学的的、物理的に納得できる場合の施工の結果の表現で使うべき言葉です。それが今の建築、土木、エクステリア、造園業界においては逃げの言葉として、お客様を欺く言葉としてあまりにも軽々に使われているような気がしてなりません。

 

もしINAXの関係者の方がこのブログを見て、どこがどろんこ館の版築工法の不適切施工なのかわからず、それを知りたいと思えばその時のテレビ録画をもう一度私に見せて下さい。将来の予測も含めて小学生にでもわかるほどに簡単にご説明しますから。ぜひご連絡の上お越し下さい。 来るはずないでしょうけどね。

 私は土木や建築がもともとの専門ではありません。

今は体が少々不自由で(見た目にはわかる人はいませんが)なかなか畑に出れませんが本業は百姓です。

人に師事したことはありません。 

まずは建築、土木、エクステリア、造園に関して素人のただの百姓の目からモノを見てきました。

だから何の先入観も無く事象を見ます。

だから手抜き工事だらけのこの業界のことが良く見えます。 

 

その百姓をして、INAXの土とどろんこ館や今回のドリームハウスの土の家は煮詰めが足りないように思います。

土のブロックも床の敷物ならとても素敵でいいでしょう。万一の際も人体に危害を加えることもまず無いでしょう。

でも地震が多くて、雨も多い、夏も暑い、冬も寒い、そんなこの国で曝露下の長期試験を得ていない土のブロックを人の住む家に積んで使うのは危険のように思えてなりません。

私はこのINAXの左官や今回ブログの本題として取り上げた家の建築士に対して過去に遺恨があるわけでも面識があるわけでもありません。けれどもやはりおかしいものはおかしいです。今回の家に関してはその躯体たるブロックの製造や積み作業においてたくさんの素人の方が参加しました。たぶん簡単な混合割合を明示しただけのレシピでブロックを造ったのでしょう。強度偏差を小さくするノウハウもないものが、延べでたぶん百人単位で参加してブロックを造ったようです。

強度偏差を少なくするというのは相当に大変です。弊社で版築を造る際には私は私以外の誰にもその作業はさせません。もともと偏差の大きい自然素材で材料をつくるとはそういうことです。誰もがやればどんどん偏差が大きくなります。私は各種の条件に応じて変えるレシピをこの指先で感じて作業をしています。後でも書きますがモルタルしかり、そばしかり、うどんしかりです。

そのうえ夏の暑い日に硬化が早すぎてうまくいかないからと、何らかの硬化遅延剤まで混合している有様です。何度も何度も思考錯誤を重ねながら造ったそうですが、既に品質的に確立されたものをその日の状態に応じ若干レシピを変えるといったレベルのものではなく、何もまだない・・・・ある意味どれもこれもあやふやなものではありませんか。「エーイ こんなもんだろ、こんなもんか?」と言った程度のものであることは明らかです。はっきり言えば実験の延長でしかない今回のプロジェクトでその前提そのものから間違っています。

これだけ強度偏差が大きいと思われるブロックの圧縮試験を東大でしたそうですが、試験をした日のレンガは全て合格と仮定して使用するというありえないことをしているわけですが、そのデータも公開していません。不合格の割合はどの程度あったのでしょうか。自称現行法に準拠した(と思っている)日本で最初の土の家です。全国に放送された以上その辺の詳細なデータを改ざんすることなく公開すべきです。でないとこのいい加減な土ブロックを真似をする人が必ず現れます。

また今回はさらに驚いたことにその素人がブロックを積みました。モルタルの状態を表す言葉に「サクイ」という言葉があります。この言葉の意味するモルタルの状態は職人が経験して体で覚えてゆきます。その日の気温やモルタルの水の引き具合など、ちゃんとした職人はそれをモルタルの状態として見事に表現します。それさえ判らない、出来ない素人にまともなモルタルが練れるでしょうか。雨の中、ミゾレの中での積み作業で、その素人の練ったモルタルはきちんとした科学性や物理性を担保できたでしょうか。まず無理です。

それに加えて映像ではモルタルに色がついていました。ブロックに色を合わせたのでしょう。でもこの色がもし着色剤によるものならその割合はきちんとしたものだったのでしょうか。概ね顔料系の着色剤ではその混合割合が5パーセントを超えるぐらいで強度に影響を与えることがあります。モルタル作業の素人にその知識もあるとは思えず、偏差のないよう混合できたとも思えません。このようなモルタルなら床などならともかく積み作業では危険です。またこの着色が顔料でなく、もしブロックの材料たる粘土をモルタルに混ぜることによって発色していたらこれはよりずさんです。テレビで見た感じではどうも顔料ではなく泥を混ぜていると考えた方が良いような練り具合でした。砂の割合も少ないように思えました。モルタルに砂以外の有機物や粘土分が混じったものをを建築物に使用することをこの国は認めていません。もし泥が混じっていたなら・・・さらにもしこれが、まずありえないとは思いますがセメント目地材との熱膨脹差による目地切れを回避するために、目地材が土ブロックとほぼ同じセメントを含まないものだとしたら・・・・いえいえこれは杞憂です。いくらなんでもさすがにそんなことはありません。

まっ、なんにしろ海外の乾燥地帯で人々が地元産の塩を混合し造ってる・・ほんまもんの土の家・・・と大して変わらないということのない、ちゃんとしたものであるればいいだけです。

 

未だ土ブロックの壁施工に対して公的な基準もない状態で、モルタルの具合も判らない素人に直接ブロックの上に誤差の大きい測定方法でレーザーラインを張り(あんな測定方法では±2ミリ程度以上の誤差があるだろう)水糸さえ張らない狂気の沙汰としか思えないような杜撰な積み仕事をさせて、品質が担保できたのでしょうか?出来るわけありませんね。万一の際は誰が責任を取るのでしょう。万一崩壊してお施主様の身体や精神に影響を与えた場合、このたくさんの素人の方々(お施主様のご友人や建築系の学生さんも含め)はどんな気持ちになるでしょう。まずは人体に被害を与える恐れのない部分で使用すべきでした。 

積みの写真はこちらです。(天候が悪いので一応雨仕舞はしてますね)当然水糸もブロックの縦筋も見えません。ガラス窓や下足入れのための開口部(あとで列記する法的にはこの場合はみぞと呼ぶようですがね)の為の高さのある型枠は、なんとこの足場に控え(つっかえ棒)を取って支えている。人が乗って動く足場に控えをとるなんてでたらめもいいとこ!こんな控え方法なんて子供でもしないな

http://mirai.bitter.jp/wp_tekuto_soil/wp-content/uploads/2011/07/IMG_0785-s.jpg

これだけで建築基準法施工令第75条違反の恐れが高いですね。控えを不動の物に緊縛や定着していないのなんて空前絶後でないでしょうか。世界初・・・・風が吹くたび、人が乗るたび動く控え・・・・新登場!開口部付近のレンガはモルタル緩んであぶないぞう!

 

 

みなさんはどう思われますか。今の段階でこれがテレビで全国に放映されるほど法的、通念的にまともだと思われますか? 

 

私も実験はよくやります。そして実用化します。外で聞こえる水琴窟などもまだまだ進化の途中です。ですから万一異常があれば私が費用を持ち補修します。 そしてより熟成させてゆきます。でも人の命を危険に晒しかねないような施工はしません。それが私の常識です。

 日本中のほぼ全ての庭師や左官がつくるえせ版築たるコンクリート版築や今回のような土のブロック・・・こんないい加減なまがい物を造るこれらの連中や、それに乗るマスコミ・・・・・・悲しいです。

地震で絶対倒れない建築物とか絶対にひび割れないコンクリートとかは造れません。

当然弊社の造る物もそうです。

でも最低限の安全だけは担保すべきです。 

だから私は今日のブログを書いています。

今までで一番長いブログを書いています。

これよりあとではその辺のところをより詳細に書いてみたいと思います。

なんとか我慢して最後までお読み下さい。

 

 

さてさて

この家・・・・ 

今までさんざん書いてきたが・・・・

なんと風乾しただけの土のブロックでできている。 

そう、日干しブロック(レンガ)である。

で、気づいたことを下記に列記すると・・・。

1 水と粘土と砂と砂利と〇◎グを混ぜるだけ・・・・えっ〇◎グ?????これは助剤でしょ。私の経験上ではこれだけの使用でブロックを造れば間違いなく長期的にみて耐久性に問題がでるね。 ちゃんと造ればもちろんすごい物になるけどさ。今回のは適当に造ってんだもん。適当につくってもそれなりの耐久性がある素材もありますよ。ほらあれです。誰でも知ってるあれですよ。

2 作業を楽にするために原料の土の水分かやたらと多い・・・・たしかに硬化にある程度の水分は必要だけど、躯体に使用するブロックなんだからもう一寸水分を少なくしないと、どんどん乾いたらどんどん縮むよ・・・積んだあとにスキマやヒビだらけになるよ。まっ!あの◎×△を使用する限りでは他に方法が無いか。もうちびっとモールドに関して頭を使いましょうや! それと日干しレンガのように日に干してたけど、これは何も日に干さなくても固まりますから・・・・。でもこれだけ厚いとなかなか乾きませんでしょう・・・・ミディアムレアですな。

3 あまり詳しくは書かないが・・・・混ぜ方に大いに問題あり・・・・20キロの土ブロックを2400個も作っても・・・強度に偏差が大きいよ・・・・・!東大で圧縮試験をしたみたいだけど、これをいくつか抽出試験しても???? でっ、結局圧縮強度がいくらだったの・・・・全断面に対する圧縮強度は8から10Nぐらいは出てましたかね・・・検査に落ちたやつは。ブロックとして組積みに使うんだからJIS A5-C相当はいくらなんでも出てないとね。でもコンクリートブロックじゃないから、特殊な穴なし積みレンガとして考えたならもっともっともっともーっと欲しいな。最低でも60から100Nmm2  

6じゃなくて60N・・・・ポテンシャルは秘めていても実際は無理か?

あの大きさの家の場合〇〇N以下で積むのは・・・・。 

材令3日で20N以上発現・・・・曲げは・・・・分厚いからなあ・・・・。あの◎〇グを固化材としていろいろ配合を検討すりゃ表面つるつるで、給水率の低い60Nはきっとできるだろうけどね。

でもあの調子じゃ。現場でまともに造れないだろね。

只の机上の理論だね。

視聴者が一番気になるこのところをなんでまともに放映しないの?ついでに言わせてもらうと、引張り強度なんて相当数値が落ちるから・・・・どだい鉄筋コンクリートとは違うよ!なんてったってこんなに凄いポテンシャルを持つ素材でも適当に作りゃ、ダメだわな。

4 土のブロックを接合するのにモルタル(セメント)を使ってる・・・そんなへんちくりんな方法があるんですな!あんなつるつるに近い粘土にまともにひっつくんでしょうか?相手は吸水率の極めて高い土ですよ。だってまともにつくりゃ給水率が低いからいいんだけどさ・・・・・実際は偏差大きいからね。実際積んでてさ・・・シュワーって水の引くようなの無かったのかね。水を撒いてから積んでるようにもないし・・・だって不良品はすこし柔らかいかもしれないしさ、水をそうそう撒くわけにもいかんしね・・・これじゃコールドジョイント(界面剥離)を起こしかねませんな! 大丈夫かいな?

5 土のブロックにはなぜか鉄筋を通すための穴がない。どうも海外のレンガでよく見られる凹部(ディンプル)を設けることによって楔効果を狙ったようだが・・・・それでもそのディンプルが深いのもあれば、とても浅くかつテーパーになっていてほとんど意味をなさないようになっているものもあり・・・・・こういうのも強度偏差のひとつです。

結局手抜きエクステリア、造園業者がよく使うダイオキシンや重金属汚染の古窯(古釜、アンティーク、解体等)のレンガ無筋積みと同じレベルだな。でも27段、3メートルものこんなに高いのを鉄筋無しで・・・・・・。時代遅れの組積造の法規上はともかく、通念上これじゃね!こりゃ海外の乾燥地帯の土の家なら誰も文句いわないんだろうけど。

6 11月下旬から防寒養生もまともにせずにブロック積み 2ヶ月半....... 

ほんでもって雨の中、雪(みぞれ)の中・・・・積むか?

雪(みぞれ)の中・・・シートかけて積むか?

千葉は寒いでぇ____わたしゃ高校は千葉だからよくわかるわ(高卒であります)・・・・零下にならんように養生してたんかしらん?映像に見えた薄いブルーシートなんか役にたたんで!まっ!それでも最低気温だけは南国愛媛の方が寒いかな!

冬場のコンクリートの手抜きはこちらhttp://blog.niwablo.jp/ide/date/2011-01-24.html

 

建築基準法施工令第75条

 コンクリート打込み中及び打込み後5日間は、コンクリートの温度が2度を下らないようにし、かつ、乾燥、震動等によつてコンクリートの凝結及び硬化が妨げられないように養生しなければならない。

ブロック目地のモルタル........凍って緩むでぇ~~~

あの天候のなかでどうやって2度以上を担保すんの?

ついでに大震災の日に(千葉は震度5)ブロック塀の上に載る臥梁隠しのための小さめのブロックを積んでたけど・・テレビでは翌日取材に来たときには落ちてないから大丈夫だって言ってたけどさ・・・・何で翌日なの?だって地震の時にちゃんとカメラ持って取材してるのが放映されてるじゃん!本当は何が当日あったの?

3メートルの高さの無筋の土ブロックの上の、これも無筋かつモルタルで直接積んでクラックコントロール(ガラスブロックとモルタルの間のストレス軽減の為のエキスパンションジョイント)、の工夫もしていない多段ガラスブロックも、この積んでる最中の小さい土ブロックも・・・・ほんとに落ちてないの?

ちなみにこのガラスブロックの施工でガラスブロック製造メーカーのコンテストやらで表彰をうけているそうです。

マジかよ!

こんなんでいいんだガラスの施工・・・・。

 

現実問題として施工をするガラス屋さんはどうすることもできません。

その矜持をしまい込み、泣く泣く施工したことでしょう。

その他の職人さんも同じです。

ぶつくさ文句をいっておられましたね。

よっぽどお辛らかったのでしょう。 

なんでわしがこんなへんてこに加担せにゃならんのか! ってね。

でも大先生のお図面は絶対です。

面と向かって逆らうことは出来ません。

 

 

脱線復旧・・・ 

まっ 落ちなくても・・・

震動でモルタルが緩むでえ~~~落ちて無くても積み直さないんですねぇ?


こんなの施工令違反で完全にアウトじゃん!

 

次はこれっ! 誰か私の解釈の間違いがあればそれも含めて教えて下さい。土ブロックという法的に?な素材を使い、尚且つ狭小な住宅です。法の適用から一部逃れるためか、構造計算の問題か知りませんが10メート以下という数値にこだわらざるを得なかったと思われるこの住宅・・・・・私の知識ではこの程度の解釈が限度です。ぜひ正解を教えてください。

 

第五十八条  組積造の壁に、その階の壁の高さの四分の三以上連続した縦壁みぞを設ける場合においては、その深さは壁の厚さの三分の一以下・・・・これはこの縦に四分の三以上ある長い窓→http://www.10000architects.com/cncv_manager/file/photo/WORK1315334481.jpgはどうなんでしょうか。深さは三分の一以下ではなくて、三分の三です。ズドンと突き抜けてますが・・法には抵触しないんでしょうか。ちなみに下で改めて紹介する図面の下足入れはこんなに高さはありませんが、こちらの写真のガラス窓のためのみぞは下の時点の図面ではまだないようです。

  確認前と思われる立面図では壁の高さは3350ミリ(3380かもしれない)に対して縦壁みぞたる下足入れは概ね2150ミリ程度で、これに関しては基準内たる四分の三以内に収まっているように見えます・・・・・見てみましょうか↓

http://www.com-et.com/colonne/002/yamashita/img/tuchi_section.gif

 確認前と思われる平面図では縦壁みぞたる下足入れは壁の厚さ620ミリに対して約半分の300ミリですが高さの四分の三以内のみぞだと考えると、この図面でも、実際の施工のように突き抜けても、これはちゃんと基準内だと思います・・・・。見てみましょうか↓

http://www.com-et.com/colonne/002/yamashita/img/tuchi_plan1.gif

 

またこの図面では壁の厚さは約630ミリでブロックを二重に積むいわ。ゆるダブル積みだったようですが、実際の施工ではコストの問題もあったのでしょう。約400ミリ程度のシングル積みとなったようですね。

 

 第五十四条  組積造の壁の長さは、十メートル以下としなければならない・・・一周ずどんと全部繋がっているようです。十メートルどころじゃありませんが・・・法には抵触しないんでしょうか?たぶんここがグレーな所です。法の問題もあり建物の最大の奥行き(長さ)が10メートル以内とすることにこだわった大きさの住宅ですが、なにせ曲がりくねった・・・つまり直線に換算すればもっと長い壁です。法はともかく、これだけ長いと温湿度変化によりかなりブロックが伸び縮みします。せめてひび割れ軽減のクラックコントロールラインを設けるべきではなかったでしょうか・・・とくに窓の上の部分はブロックが二、三段ぐらいでしょうか。普通なら耐震性能を確保する為にここはなんらかの方策はとると思うのですが。なにせこの開口部の型枠は控を足場にくくりつけて振動を与え続けて固めたブロックですから・・・とても心もとないです。では見てみましょうか↓

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コメント

  1. 2011/10/17 14:58
    私はこの番組途中から観ていて完成の見学からしか観ていなかったんですが、レンガに鉄筋入ってなかったんですね!それに日干しだったんですか。
    これで確認が下りたというのは、何で?と思って私も考えてみました。

    建築基準施工令 第四節 組積造
    (補強を要する組積造)
    第五十九条の二 高さ十三メートル又は軒の高さが九メートルを超える建築物にあつては、国土交通大臣が定める構造方法により、鉄筋、鉄骨又は鉄筋コンクリートによつて補強しなければならない。

    ■高さがクリアしているので、鉄筋等で補強しなくてよい。

    (壁の長さ)
    第五十四条 組積造の壁の長さは、十メートル以下としなければならない。
    2 前項の壁の長さは、その壁に相隣つて接着する二つの壁(控壁でその基礎の部分における長さが、控壁の接着する壁の高さの三分の一以上のものを含む。以下この節において「対隣壁」という。)がその壁に接着する部分間の中心距離をいう。

    ■この「まがたま」平面図縦方向長さが壁芯で9770です。部分間の中心距離の長さが9770なのでクリア。周長10m以下という意味ではないのでは。


    (開口部)
    第五十七条 組積造の壁における窓、出入口その他の開口部は、次の各号に定めるところによらなければならない。
    一 各階の対隣壁によつて区画されたおのおのの壁における開口部の幅の総和は、その壁の長さの二分の一以下とすること。
    二 各階における開口部の幅の総和は、その階における壁の長さの総和の三分の一以下とすること。

    ■長い窓は「みぞ」ではなく「開口部」に定義されているのではないでしょうか。採光が屋根下のガラスブロックのみでは採れなかったか、デザイン上なのか。

    上記はあくまでも確認が下りるには?という事で考えてみたので、間違っているかもしれません。。。
    久々に施工令読んだので解釈が違うかもしれません。

    震災後の振れ幅の写真は明らかに「被害なし」じゃないですよね。それに屋根と臥梁の荷重がガラスブロックを通って、レンガにちゃんと下りていくのか疑問です。


    311の地震は千葉から震源が遠く、長期固有周期でしたが、震源が近い場合の震度5弱を耐えられるとは思えないのですが。

    私もレンガや石の組積造は大好きですが、個人邸を「実験住宅」にしてしまうのは建築家のエゴではないかと思います。(実際、そういう住宅いっぱいありますけど)
    よりによってこの地震国日本で組積造を個人邸で「実験」するなんて。怖い人ですねえ。
    この住宅の形は「まがたま」のデザインと言ってましたが、日本のスピリットだ・・・みたいな事主張してましたが、日本の気候や風土は無視なんですね。換気等もうまくいくとは思えません。

    外構も砕石敷きのみでした。まあ室内から屋外見えませんから、予算上こうなってしまったんですね。

    長くてすみません。思わず書きたいと思いました^^
    [Res]井出
    2011/10/17 18:14
    kyo*ko

    ご教示ありがとうございます。
    まず鉄筋についてはそれで間違いありません。私もブログの中では法的にはともかく通念的には・・・・・と言う書き方をしたのもそこです。組積造が時代遅れというのはこういうところです。このことをずっと心配していました。これが今のままでいいはずがありません。余りにも危険です。いかにも法のスキマをついた姑息な施工ですよね。それなりの建築士がやるようなことではありませんよね。
    壁の長さについてですが・・・・確かに私もそう思いました。だから9770にしてるんだろうなと・・・・でも法の前提はあくまでも「まっすぐな壁、四角の四面」を前提にしていると思うんです。だから10000以下の場合は10000以下になる。けどそれが蛇のようにぐにゃぐにゃの壁だと中心距離が1000以下でも極端に言えば30000のぐにゃぐにゃ壁でつなげることが可能となりますよね。そういう意味で想定外なのかもしれませんが。こういうのが認められるのならなんでもありですね。平行する二つの壁の間をつなぐ壁は最短距離でつなぐ場合を除いて直線に換算した場合の長さをもって壁の長さとする・・・・・。司法はどのような判断を下すでしょうかね。
    ほんとに今回の施工は解釈に迷うものや法のスキマをついたえげつない施工です。

  2. taka
    2011/10/18 15:13
    テレビ放送を見て、凄い怖い家だなぁと思っていたら
    巨大掲示板からのリンクでブログを見させて頂きました。

    素人判断でも怖いと思える工事だったのですが、プロが
    設計した物だし素人には分からない強度計算?が有るのだろう
    と心のどこかでは思っていたのですが、同じプロから見ても
    やはり怖い物件だったのですね。

    比較的近所で、一年を通しバイクに乗っているので外気温には
    敏感なのですが、昨年の冬は千葉は非常に寒く、あの家の近所
    でも外気温がマイナス2度などはしょっちゅうありましたよ。

    ブログ内で施工中の温度管理について記載されていましたが
    本当に不安な物件ですね。
    [Res]井出
    2011/10/18 15:49
    ありがとうございます。私は一応庭を造らせて頂いておりますが、いわゆるタテモノについては専門外です。

    あのあたりはそうなんですか、-2℃ですか。概ねその程度で普通のコンクリートは凍結することがあります。ブロックの目地などは薄いですからより温度が下がり凍結すやすいです。
    凍結そしてそれが融解・・・強度は落ちますでしょう。
    でも巨大掲示板からですか・・・・

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国指定文化財 陰陽師石垣の修復現場にて

井出

 愛媛県今治市で庭を造っています。原則として営業もしません。私を含め8人の正社員でほぼ全て、何でもやっています。
 本社(農園と倉庫等)も、デザインスタジオも、エクステリアセンターも、まともな看板がない上に、上記三事務所の何れも無人のことが多い為「やる気のない会社」とお客様だけでなく、あろうことか幣社々員よりも中傷されています。よって、そのうちに読める看板ぐらいは・・・・と考えています。

蒼園(しょうえん)デザインアソシエイツ
(設計 施工 管理) 
愛媛県今治市東村ワールドプラザ内

来夢ガーデン有限会社
(植木生産 資材輸入)
今治市朝倉南(旧越智郡朝倉村)

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(カーポート、物置等)
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