平野復興相、津波被害の発言で釈明
また、閣僚の発言を野党側が問題視しています。平野復興担当大臣が、大震災の津波で亡くなった自らの友人を引き合いに出して「逃げなかったばかな奴もいる」と発言し、これに野党側が反発しています。
18日、福島県の二本松市に集まった民主党議員たち・・・。これは、参議院民主党による研究会です。被災地の視察も兼ねたもので、野田総理も顔を出しました。
「大いに食べて飲んで、そして(福島に)お金を落としていただいて・・・」(野田首相)
その会の中で、震災復興の責任者である平野復興担当大臣から、こんな発言がありました。
「ここの高さに逃げてれば大丈夫だと言って、皆で20〜30人そこで集まってて、そこに津波が来て飲み込まれた方々もいます。逆に、私の高校の同級生みたいに逃げなかったばかなやつもいます。彼は亡くなりましたけど。ばかなやつって、今、言ってもしょうがないんですけどね」(平野達男復興相)
「逃げなかったバカなやつもいる」・・・。平野氏は同時に、「ひとつひとつ検証して、次の震災に役立てることが大きな課題だ」とも述べましたが、被災地出身の野党議員は猛反発しました。
「どんなに仲の良い人でも、亡くなった人に対してばかとは言わない、被災地出身の議員といっても温度差があるのかな」(自民・小野寺五典衆院議員〔宮城県出身〕)
自民党の大島副総裁も・・・・
「どういう理由にしろ、亡くなった方をばかという表現は、大臣として許されざる言葉だと思います。大臣は私的な立場ではありません。公で責任ある立場なんです。(平野氏が)いることが 逆に邪魔になるのであれば、これは辞めてもらうしかない」(自民党・大島理森副総裁)
夜、平野氏は自身の発言について釈明しました。
「同級生というのは高校のときの私の友人で、この間の同級会でもそういう話で、『あいつはばかだった。何で逃げなかったんだ』ということをちょっと言ったのですが、そのときの思いが今日の中で出てしまいまして、冷静に客観的にしゃべらなくちゃならないところに個人的な思いが入ってしまいました。不快な思いをされた方については、心からお詫び申し上げます」(平野達男復興相)
(18日23:19)
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