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国際
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 反日デモの現場で
2011.10.19 03:02
[外信コラム]
「そんなに日本はバカにされているのかと実感しました」-。支局に最近、こんなエアメールが届いた。送り主は栃木県の女性。日本統治時代の元「従軍慰安婦」を支援する団体がソウルの日本大使館前路上に「記念碑」の建立を計画し、ソウル市が審査し許可したという記事(9月20日付1面)への感想だった。だが日本人の中には「碑」を支持する人もいる。
大使館前では毎水曜日、支援団体がデモを開く。今月12日には社民党の服部良一衆院議員も参加。自治労東京の代表者もいた。それぞれ演説し「日本政府は謝罪しろ」「闘うぞ」などとシュプレヒコールを上げて韓国の高校生らと盛り上がっていた。
友好国・日本の大使館の目の前に「反日」の構造物を据える異常さに気づかないのだろうか。この国では「反日行動」に異論を唱える人はいない。まして今回は憲法裁判所が「韓国政府が努力しないのは違憲」と判断を下している。この勢いなら碑は支援団体の計画通り12月に建立されそうだ。
碑のデザインについてデモ参加者の日本人女性が服部氏に向かってうれしそうに、こんなふうに話しているのが聞こえた。「(慰安婦を象徴する)少女の隣に空席のいすがつくんです。(観光客が)隣に座って記念撮影ができるように」と。(加藤達也)
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