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国際
北朝鮮、国家目標格下げ 「強盛大国」から「強盛復興」へ
【ソウル=黒田勝弘】北朝鮮がこの10年来、国家目標として内外に宣伝してきた「強盛大国建設」のスローガンを、目標年の来年を目前に引っ込めた。代わって登場したのが「強盛復興」。経済疲弊で食糧さえままならないなか“目標後退”を余儀なくされたものとみられる。
ラヂオプレス(RP)が18日伝えた北朝鮮の最近のメディア動向によると、北朝鮮を代表する党機関紙「労働新聞」は17日の社説で「すべての党員、軍将兵、人民は強盛復興の大門を開くための闘争を果敢に展開すべきだ」と述べている。
また先月28日付の社説が「2012年に何としても強盛復興の大門を開こうとするわが党の決心」と述べたほか、国連総会での北朝鮮代表の演説を紹介した30日付の労働新聞は「金正日将軍の指導の下に強盛復興の大門を開く大進軍が展開されている」と報道しているという。
北朝鮮のメディアは今年に入って「強盛大国」を「強盛国家」に言い換える“弱気”を見せていたが、新たな「強盛復興」はさらなる後退を意味し、経済をはじめ困難な国内情勢をあらためて物語るものだ。
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