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'11/10/19

田熊造船工場閉鎖に惜しむ声



 尾道市因島田熊町の内海造船田熊工場が2012年3月末に閉鎖され、74年の歴史に幕を下ろす。発表翌日の18日、地元では「本当なのか」「覚悟はしていたが、寂しい」と惜しむ声が広がり、「跡地を島の活性化に役立てて」と望んでいた。

 終戦間際の1945年に学徒動員され、40年間勤めたという岡野日出夫さん(80)は「大半は電気溶接をした。今があるのは一生懸命働かせてもらったおかげ。閉鎖は驚きで言葉がない」と話す。

 田熊工場は38年に前身の占部造船鉄工所の工場として稼働した。51年、田熊造船を経て、72年に瀬戸田造船との合併で内海造船田熊工場となった。新造船ではフェリーなど特殊船を得意とした。

 内海造船の瀬戸田、因島との3工場体制の中で田熊工場はことし3月から修繕部門だけとなっていたが、それも瀬戸田工場に統合される。田熊工場の跡地4万3600平方メートルの利用策は未定。南に接する約2万平方メートルはすでに地権者に返した。商業施設が進出する予定で話が進んでいる。

 因島商工会議所の村上祐司会頭は「2基あるドックを利用し、造船技術を生かした新しい産業の拠点にできないか、提案したい」と話している。

【写真説明】閉鎖が決まった内海造船田熊工場の正門




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