18日午後3時50分ごろ、水戸市三の丸の水戸中央郵便局から「ゆうパックが破裂した」と110番があった。水戸署員が駆け付けると、郵便局1階の郵便課にある保冷郵便室に保管されていた段ボール箱が破裂し、ゼリー状の物質が飛び出していた。水戸署によると、破裂したのは県衛生研究所(水戸市笠原町)が国立感染症研究所(東京都新宿区)宛てに同日午後2時半ごろ持ち込んだ郵便物で、アメーバ赤痢の疑いがある検体13ミリリットルが入っていた。アメーバ赤痢は飛沫(ひまつ)感染はしないため、同署は影響はないとみている。
検体はドライアイスで覆った試験管に入れたうえで、プラスチック製の筒(直径12センチ、高さ15センチ)に入れていた。同署は筒のふたを強く締め過ぎたため気化したドライアイスの逃げ場がなく、容器内の圧力が急激に高まって破裂したとみている。【佐久間一輝】
毎日新聞 2011年10月18日 21時46分(最終更新 10月18日 22時46分)