■福岡、佐賀で６件９８５万円

　福岡県警捜査３課と筑後署は１３日、福岡、佐賀両県で金庫盗６件（被害総額９８５万円）を繰り返したとして、窃盗などの疑いで、指定暴力団道仁会系組幹部ら５人を逮捕・追送検し、首謀者とみられる男を全国に指名手配したと発表した。

　発表によると、５人は福岡市南区井尻５丁目、道仁会系組幹部谷口恭一（２９）▽福岡県糸島市前原西４丁目、塗装業江藤貞直（２７）▽同市二丈深江、塗装工加濃（かのう）孝侑（たかゆき）（２４）－の各被告＝窃盗罪などで公判中＝ら。指名手配されたのは同市南風台、職業不詳高田正太容疑者（３３）。

　逮捕・追送検容疑は、共謀の上、５月１９日午前２時ごろ、佐賀県唐津市のスーパーで現金２８８万円入りの手提げ金庫を盗んだほか、４－５月に福岡市、福岡県筑後市、佐賀市のスーパーや飲食店から金庫を盗んだ疑い。県警はほかにも両県で金庫盗５件、出店荒らし１２件の余罪があるとみている。

　県警によると、６人は犯行直前に現場近くで盗んだナンバープレートを車に付けてスーパーなどへ向かい、黒い服と目出し帽で店内に侵入。無線機で見張り役と交信しながら、侵入警報で警察官が駆け付けるまでの７分間を目安に現場から立ち去っていたという。

＝2011/10/14付 西日本新聞朝刊＝