東京電力は18日、福島第一原発の事故で発生した高濃度の放射能汚染水を浄化する処理施設で汚染水3トンが漏れたと発表した。汚染水は施設内にとどまっており、外部への流出はないという。浄化処理施設からの汚染水漏れは6月に6トンの漏れがあったのに次いで2番目に多い。
東電によると、水漏れが見つかったのは米キュリオン社の放射性セシウムの吸着装置。施設は電源設備の強化工事のため、同日午前6時に停止していた。モーターの交換のために東電社員らが施設に入ったところ、午前11時ごろに吸着装置を覆う囲いの中に水がたまっているのを見つけた。
漏れた場所や原因は不明で調査中。汚染水の放射性物質の濃度はセシウム137で1立方センチメートルあたり29万ベクレル。漏れた汚染水はすでにくみ上げ、もともとあった集中廃棄物処理施設に戻した。