熊本市の政令指定都市移行が18日、閣議決定された。来年4月に全国で20番目の政令市が誕生する。九州では1963年の北九州市、72年の福岡市に続いて3番目。
決定を受け幸山政史市長は「拠点都市として自覚を持ち、さらに九州全体に対する役割を果たせるような市になっていかなければならない」と述べた。来年4月から▽中央▽東▽西▽南▽北の5行政区に分かれる。
政令市の人口要件は100万人以上だったが、「平成の大合併」で、10年3月末までの期限付きで70万人程度に緩和された。熊本市は08年に富合(とみあい)町、10年3月に植木、城南両町と合併して約73万人になり条件をクリアした。政令指定都市になると、市街地開発事業の都市計画決定などの権限が都道府県から移譲される。【澤本麻里子】
2011年10月18日