2011年8月19日 21時50分 更新:8月19日 21時57分
東北や北陸にかかっていた前線が本州南岸まで南下した影響で、日本列島は19日、前日までの猛暑から一転、激しい雨が降って秋の気配が感じられるまでに気温が下がった。気象庁によると、35度以上の猛暑日の地点数が8月1日以来18日ぶりにゼロになった。
東京都心では、午前9時10分に最高気温30.9度を観測。だが、午前11時には23度まで急降下した。東京都心で最低気温が25度を下回ったのは、8月4日以来15日ぶり。
気象庁天気相談所によると、上空の偏西風が日本付近で南に蛇行しているため、寒気が一時的に日本付近に降りてきている。前線は秋の空気と夏の空気の境目で、通過時に雷などを伴う激しい雨が降る。来週中ごろまで猛暑は影を潜めた状態が続くが、来週末には西日本から暑さが戻ってくる見込みという。
JR東海によると、19日午後4時ごろに静岡県富士市の雨量計が規制値(1時間当たり60ミリ)を超えたため、東海道新幹線三島-静岡間で約1時間運転を見合わせた。計121本が最大約1時間25分遅れ、約12万人に影響した。【飯田和樹、松本惇】