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【サッカー】19歳柴崎 金崎とバチバチ 怒声にも動じず2011年10月18日 紙面から
11月にロンドン五輪アジア最終予選のバーレーン戦(22日・バーレーン)、シリア戦(27日・国立)を控えるU−22日本代表は17日、東京都内で候補選手による短期合宿をスタートした。初顔7人を含む計23人が約1時間半、戦術練習などでチームコンセプトを入念に確認。初招集のMF柴崎岳(19)=鹿島=は、最年長のMF金崎夢生(22)=名古屋=と堂々と言い合いをするなど、いきなり「大物ルーキー」の存在感をみせた。 10人対10人の紅白戦の残り3分で「事件」は勃発した。ペナルティーエリア脇で、金崎が食ってかかるように柴崎を怒鳴りつけた。怒りの形相で、「何で動かないんだよっ!!」。ただ、先輩の要求にも柴崎はまったく動じる様子はない。自分の考えを譲らず、涼しい顔で言い返した。さらに詰め寄ろうとする金崎を横目に、柴崎は表情も変えずにプレーを続けた。 「お互いの意見を言っただけです。気にしていないです」。自らのプレー、判断に誰よりも自信がある証しだろう。最年少とは思えぬ、堂々とした振る舞いだった。 もっとも、プレーでも存在感は群を抜いた。ボランチの位置に陣取り、広い視野から繰り出す正確なパスで攻撃を組み立てた。 「ボールタッチ数は(他の選手より)多く感じた」と関塚監督。紅白戦で攻撃のタクトを握っていたのは明らかに柴崎だった。初合流した高卒ルーキーの域ではなかった。 「すべてが新鮮。やったことのない選手、スタッフばかりですべてが新鮮でした」。そんな初々しいセリフとは裏腹に、胸の内に湧き上がる新たな野望。「五輪はサッカー人生において前進できるか、前進できないか。世界に向けて露出も多いアピールの場。世界にも通用するプレーを磨いていきたい」 絶対軸だった主将MF山村(流通経大)は故障で年内不在。高校サッカー界のスターが、取って代わる存在に名乗りを上げた。 (松岡祐司) PR情報
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