パナソニック子会社の三洋電機は18日、中国の家電大手、海爾集団(ハイアール)に白物家電事業を売却することで最終合意したと正式発表した。2011年度中に冷蔵庫と洗濯機の事業を譲渡する。パナソニックは三洋との重複事業を解消し、環境・エネルギー分野を軸とする成長戦略を加速。ハイアールは日本や東南アジアでの事業拡大を狙う。
両社は7月に基本合意を交わし契約の詳細を詰めていた。売却額は100億円前後とみられる。
三洋は洗濯機の製造・販売を手掛ける三洋アクア(大阪府守口市)など国内子会社のほか、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナムなど東南アジアを含む関連会社の持ち株を売却。グループ関連社員約3100人がハイアールに転籍する。
三洋の白物家電事業の売却により、パナソニックは懸案だった重複事業の解消にめどをつける。吸収合併するパナソニック電工を含め、12年1月から新体制でシナジー(相乗効果)創出に注力。環境・エネルギー事業の拡大に本腰を入れる。
ハイアールは12年1月にも三洋のブランド「AQUA(アクア)」を使った商品群を日本で発売する見通し。アクアは現在洗濯機だけに使っているが、冷蔵庫にも広げる。ハイアールの日本での販売額は10年に約100億円。アクアブランドの取得に伴い、ハイアールの日本事業規模は3~4倍に拡大する見込みだ。
三洋はハイアールに対し東南アジアで一定期間「SANYO」ブランドでの白物家電およびテレビの販売を認めている。ハイアールは三洋が強い顧客基盤を持つ同地域での事業拡大も目指す。
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