暴力団背景に脅した疑い 逮捕
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暴力団背景に脅した疑い 逮捕

10月18日 16時50分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東証一部上場の中堅ゼネコン、東急建設九州支店の下請けをしていた建設業の男が、「自分との関係を絶ちたいなら、1億円が必要だ」と言って、東急建設側から金を脅し取ろうとしたなどとして、警視庁に逮捕されました。男は暴力団と関係が深く、警視庁は暴力団の威力を背景に取り引きの継続を迫ったものとみて捜査しています。

逮捕されたのは、福岡県久留米市の建設業、菊池通昌容疑者(63)です。警視庁の調べによりますと、菊池容疑者は、ことし2月から4月にかけて、東急建設の九州支店に対し、「自分との関係を絶ちたいなら、退職金として1億円がいる」と言って、金を脅し取ろうとしたほか、東急建設の株を買ったうえで、「株主総会で暴力団との関係をばらす」という手紙を送って、下請け工事に入れるよう不当な要求をしたとして、恐喝未遂と会社法違反の疑いが持たれています。調べに対して菊池容疑者は、「金は要求していない」と、容疑の一部を否認しているということです。警視庁によりますと、菊池容疑者は、暴力団と関係がある右翼団体の代表を仕事で部下として使っているほか、親族の元暴力団組員を使ってトラブル処理をするなど、暴力団と関係が深いということです。菊池容疑者は10年ほど前から東急建設九州支店の下請けに入っていましたが、暴力団への利益提供を禁止する暴力団排除条例が福岡県で施行されたあとの、去年11月に、東急建設から取り引きの停止を求められたということです。警視庁は、暴力団の威力を背景に取り引きの継続を迫ったものとみて、詳しい経緯を調べています。