県内の反原発団体・組合でつくる「柏崎刈羽原発設置反対新潟県民共闘会議」は17日、刈羽村で東京電力柏崎刈羽原発に核燃料が運び込まれるのに合わせ、核燃料輸送反対集会とデモ行進をした。横断幕などを持った約150人が参加。集会は、同原発に核燃料が運び込まれるたびに行っているが、東電福島第1原発事故後は初めて。
この日運び込まれた核燃料は5号機用の196体で、来年1月に予定されている定期検査で交換される分。
参加者は集会後、核燃料を載せたトラック11台が同村を通過するのに合わせ、国道などでデモ行進をした。トラックとのすれ違いざまに「柏崎刈羽原発を再稼働させるな」「東電は地域住民の声を聞け」などとシュプレヒコールを上げた。
同会議の小山芳元・共同代表(63)は集会で「国民の多くが脱原発を望んでいる。その世論に応えなければならない。刈羽村から原発に断固反対していこう」と誓った。
デモ後、同会議事務局の高野秀男さん(60)は「福島の原発事故についてきちんと検証しないままの再稼働は県民感情から言って許されない。いつ新潟で地震が起こるかわからない。稼働させないのが大切」と訴えた。
今年度は来年2、3月ごろに定期検査に入る6号機用の核燃料運び込みも予定されている。【宮地佳那子】
毎日新聞 2011年10月18日 地方版