大阪・梅田「最後の億ション」が成約ラッシュに沸く
2億円クラスの7割は成約済み
「ご見学の前に、これをはめていただけませんでしょうか」と、宝石の鑑定に使うような白い手袋を渡された。モデルルームの調度品も高級なので、ベタベタ触られては困るらしい。1億6000万円以上の物件はこんな感じだった。
まず、扉が重厚なため、高齢者には厳しい。玄関を入ると、御影石の廊下がそのまま部屋まで続く。「ホテルライクというのは、よくございますが、うちでは『ホテルそのものに住む』という感じで作らせていただきました」と説明された。
廊下の突き当たりに19.4畳のリビング。それぞれの部屋に通じるロマネスク調の白い扉(宮殿風)にはピカピカに磨き上げられた真鍮のノブが光っていて、高い天井には間接照明と埋め込み空調。豪華なテーブルなどの調度品もあいまって、確かに高級ホテルだ。
正式には、1期47戸は11月中旬に販売開始だが、超富裕層リストに直接営業されている。営業マンによると「40階以上、2億円クラスの57戸については、すでに7割については“ご予約”がはいっています」という。富裕層に不景気は関係ない。