広島や長崎で被爆し、戦後、北朝鮮で暮らす被爆者の現状を把握するため3年ぶりに北朝鮮を訪れていた広島県医師会の一行は15日、経由地の北京に戻り、前回より多くの被爆者と面会できたものの、問診などの医療支援は今回も実現しなかったことを明らかにしました。
広島県医師会の一行8人は、今月11日から5日間の日程で北朝鮮を訪問していたもので、15日、ピョンヤンから空路、経由地の北京に戻りました。広島県医師会の碓井静照会長によりますと、2回目となる今回の訪問では、ピョンヤンのほか、広島から帰国した人が多く暮らしているとされる南部ファンヘ北道のサリウォンを初めて訪れました。また、滞在中には70歳前後の被爆者合わせて10人と面会し、被爆当時の詳しい状況について話を聞いたほか、北朝鮮の被爆者団体の関係者と意見を交わしました。3年前の訪問の際には面会した被爆者が4人だったのに比べると今回はそれを上回りましたが、医師会が希望していた問診などの医療支援は今回も実現しなかったということです。碓井会長は「北朝鮮の被爆者は何の支援も受けていない。国交がなくても、医師の立場で医療支援を実現させたい」と話していました。