韓米FTA発効に暗雲か 韓国与野党間の溝深く
【ソウル聯合ニュース】米国議会で実施法案が可決された韓米自由貿易協定(FTA)について、韓国議会の批准が遅れる可能性が出てきた。両国は韓米FTAの来年1月発効を目指すが、タイムリミットまで時間は多くない。
与党ハンナラ党の黄祐呂(ファン・ウヨ)院内代表と最大野党・民主党の金振杓(キム・ジンピョ)院内代表は15日深夜に行われたテレビ討論に出演し、韓米FTA批准案の国会処理に対して討論したが、溝は埋まらなかった。
黄氏がタイムリミットを設けて両党で議論しようと提案したが、金氏は「時間を区切って論じる問題ではない」と拒否した。
黄氏は、米国の議会批准が韓国国会の批准条件としていた民主党のこれまでのスタンスを指摘。「条件は満たしたはず。不具合があるなら批准案の処理後に議論しよう」と呼び掛けた。これに対し、金氏は「なぜ米国に合わせて批准を急がなければならないのか」と歩み寄らなかった。
金氏は「韓米FTA自体に反対しているわけではない。国民に与える影響をできる限り少なくし、国益を守るのが政治だ」と主張した。民主党は国内農畜産業が大きな打撃を受けることなどを理由に、米国との再交渉を求めている。一方、政府与党は来年1月の発効を目指し、10月の通常国会での批准を目指す。
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